7915 NISSHA(東1) 1329円 -27円

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やはりまだ全体相場が大いに気にかかり個別株に集中することがなかなかできません。が、いくつか。旧社名は日本写真印刷。今日から推奨開始します。旧社名通り元は大手の印刷会社です。しかし、その印刷技術を活かして加飾フィルムや最先端のタッチパネルタッチセンサーなどを開発してグローバル展開。タッチセンサーは世界トップクラスのシェアを有して、タッチパネルの世界的需要拡大を追い風に業容も業績も拡大しています。先の第3四半期は売上1408億円、EBITDA89.6億円、営業益19.5億円、経常13.6億円、純益4.5億円、一株純益8円。決算期の変更のために前期比の記述はないものの、12月通期予想は売上2170億円、EBITDA200億円、営業益102億円、経常90億円、純益70億円、一株純益138円。第3四半期のこの数字で通期が達成できるかすぐに判断することはできないものの、第3四半期テレフォンカンファレンスの質疑応答を読むと、大体達成できそうなニュアンス。最終期に利益が集中(10~12月期)するものと想定して良いと思います。一株純資産は1830円。セグメント状況をざっと・・・・①産業資材→様々な素材の表面に付加価値を与える独自技術とコメント。プラスチックの成形と同時に加飾を行いIMDやIMLなどは、自動車や家電、スマホなど幅広く採用。金属光沢と印刷適性有する蒸着紙は飲料品食品など幅広く採用されて、業界トップのシェアを有すると高らかにコメント。自動車向け製品は好調だったものの、その他の製品がやや想定以下。海外工場の一部は生産歩留まり想定以下。売上5%減345億円、EBITDA31.8億円22%減、セグメント益66%減4億円。②デバイス→主力のフィルムタッチセンサーはスマホ、タブレット、携帯ゲーム、産業機器、自動車などに採用。第3四半期においてスマホ用が7月以降に拡大基調に転換して事業収益改善と。売上15%増800億円、EBITDA40%増64.1億円、セグメント益3.7倍の41.7億円。③メディカルテクノロジー→心疾患分野などの手術用器具や医療用電極などが主力。またグローバルベースで大手医療機器メーカー向けの受託生産事業も展開し、更に独自ブランドも立ち上げて生産開始。売上22%増160億円、EBITDA98%増13.3億円、セグメント益0.1億円(前期は5億円以上の赤字)。④情報コミュニケーション→商業印刷や出版印刷など。売上1%減99億円、EBITDA2.6億円赤字(前期は1.6億円赤字)、セグメント益4.3億円赤字(前期は3.1億円赤字)⑤感想→情報コミュニケーション事業はすでに事業再編を実施して1/7から収益改善に向けての新プログラムの運用を開始する予定ですから来期以降は回復するでしょう。ならば産業資材事業の収益回復だけが課題ですが、圧倒的に近いシェアを有する事業でもあるので、コスト管理の徹底や景気の回復で来期は回復可能か、すでに第4四半期で回復し始めたかもしれません。セグメント②③は好調ゆえに問題なし。来期は増収増益と予想しておいて大丈夫と考えます。明日以降陽線出現と連続を確認してから買い場探し本格化開始としておきます。細かな動きは場を見ないと何ともまだ言えませんから。目標株価Ⅰ【短期目標①1800~1850円(一株純資産1830円・レシオ13倍・13週線)②2000~2100円(25週線回復・レシオ15倍)③2250~2300円(レシオ16倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2300~2400円(レシオ17倍・週足完全陽転・50週線)②2500円(レシオ18倍)】とし、来期を確認して再設定する方針とします。業績拡大を順調に続けるようなら最大目標を18年高値3615円及び17年11月高値4245円に向けて徐々に引き上げて行く予定でいます、念頭に入れておいてください。SP。詳細は市場の動揺が完全に収まり個別株に専念集中できるようになって紹介します。