来週も最大限の警戒が必要に。

 来週も最大限の警戒が必要に。  

昨日欧州株が大幅安で始まりながら、引けにかけてじりじりと切り返し最終的に英国・ドイツ・フランス・スイスの株価がプラスで引けたことを喜び、ダウやナスダックなど米国も高く始まったのでこれで落ち着き始めるだろうと安心して、ゆっくりと眠りに入ったのですが、起きてびっくり。また大暴落。連休明けは2万円割れを覚悟する必要が生じています。好材料がまったくないわけではありません。経済統計の数字の一部は経済が底堅いことを依然示している通りで、中国が大幅減税や金利引き下げなどの景気刺激策を昨日の夜に打ち出しています。また、鴻海とシャープが中国に1兆円で半導体工場を建設すると発表されています。更にNY連銀総裁が利上げ停止に関して市場の不安を打ち消す発言もありました。これらに反応して1%以上のプラスになったものの、政府予算に関してのトランプ大統領の強硬な発言やナバロ米大統領の補佐官の米中協議の合意は険しいとの発言で米国株は再び大暴落です。ナバロ氏の発言はとても気になるところですが、よくよく考えると協議は1月からです。その前に中国政府に向けて圧力をかけて交渉を有利に進めようとするための発言とも思われます。ですから過剰反応な感じがします。しかしこのような総悲観の中では些細なマイナス材料に過剰に反応してしまわざるえないでしょう。あれこれあるものの、週明けはとにかく一時的とは思うものの、2万円割れを覚悟の上で相場に臨む姿勢で対応して下さい。下値のめどに関しては日経新聞なども記述がありますが、大半のアナリストの声を拾ってみると20000~19500円(19800円前後が多かったように感じます)。日経平均の平均BPSは19400円前後と言われているので19500円前後を下値メドとしているところが多かったように思います。またレシオは日経平均レシオは11.2倍でアベノミクス相場が始まって以来最低のレシオまで下落しました。私が言わなくとも個々の銘柄を見れば割安顕著なこと投資家すべてがわかっていること。しかし割安顕著と思いながらも株価が谷底に滑り落ちるように下げているので、買いを入れる場面を探せずにもいます。昨日あたりは止まった場面で売りモノを実需で吸収して20億株前後の出来高を記録。これもあって欧州株米国株の寄り付をみて一安心と考えたのですが甘かった模様。これ以上の悪材料が出ないと仮定すると、先週前半で叩いて、20000~20400円に週末にかけて少し戻るチャートを予想しています。25日は最大限の警戒で臨むようにしたいと思います。ちなみに私もレシオ11倍の19800円前後を下値メドではと予想しています。