日経平均 20266円 -126円

 日経平均 20266円 -126円

日米の政策当局者が市場の行き過ぎを警告しても、まだ仕掛け売りの動きが続いています。今日いくらで終えるかを予想しても、売り方止めの合図が出ないとどうしようもありませんから、今日いくらで引け切るかは不明と申し上げおきます。しかし、あちらこちらからFRBの利上げ断行を評価する声やレポートは出始めています。そのうち、売り方止めの合図とともに見直し買いから大きく戻す場面も出てくると思います。今日も日経に日本曹達の新工場建設の記事。受注の旺盛さに対応するためと。個々の企業のIRやニュースリリースを読んでいると、とても市場が考えているような景気後退が訪れているように思えません。足元の正確な経済状態にあわせて見直し買いの動きがどこかで生じてくると思います。また中国経済に関しても減速してはいるものの、政府のテコ入れの効果が徐々に表われてくるはず。また昨日の中国人民銀行の金利引き下げの施策に関して、市場関係者はいよいよ政策金利引き下げの地ならしを始めたとの見方が大勢となっています。政策金利である基準金利は15年10月以降据え置きのまま。これを引き下げるようになると中国経済へのインパクトは大となるはず。ゆっくり中国政府は政策総動員で景気対策を行っているということです。これやあれやの好材料には目を背けて、悪材料ばかりに反応して下げ続ける株式市場は、その転機をじきに迎え、その際には一旦猛烈な反転になってくれるのではと予想します。ただ、それがいつになるかは不明。その前にまず底値を確認して陽線を打ち出してくれること。また今日は3連休前でもあるので、当初は20500円前後で引けるかと想定していましたが、下げ幅を広げずに20200~20300円か20300円前後引けてくれれば今日はそれで良しと考えています