9268 オプティマス(東2) 1121円 +79円

9268 オプティマス(東2) 1121円 +79円

下方修正を発表しましたが、下方でもまだ前期比で増益であることを素直に評価して上げています。意外です。前期比増益でも下方修正したことを嫌気して下げる銘柄ばかりを目にしてきましたが、ここに来てやっと普通のことと普通に判断して売り買いを行う正常な投資判断を下せる市場に戻りつつあるのかもしれません。まだまだではあろうとは思いますが。3月通期予想を売上291→265億円(前期261億円)、営業益15.8→14.9億円(前期12.1億円)、経常16.1→15.5億円(前期13.3億円)、純益15.0→14.1億円(前期9.0億円)、一株純益281円→264円に修正しました。修正の理由を読むと、円高や台風到来でニュージーランドでの中古車販売価格が上昇して成約数が減少して予想売上に対して未達。第3四半期には円安に振れて成約単価が落ち着き始めているものの、検疫強化や輸送コスト増で、現地の購買意欲が十分に回復できないために下方修正すると。また利益に関しては検査事業の熱処理施設が本格稼働をして収益貢献を開始し始めたものの、販売数の減少やコスト増でやはり利益も下方に修正すると。ただしそれでも前期比増益。この下方修正しても増益である安心感から買いが入りつつあると思います。とは言えいまだにど底値。打診買いだけでまず対応。本格買い開始は25日線回復の1250円からとします。ちなみに11月発表の第2四半期は売上0%増129億円、営業益37%減5.0億円、経常44%減5.4億円、純益46%減3.3億円、一株純益63円。大幅減益で着地。経営成績に関する説明を読むと・・・・ニュージーランドへの中古車輸出の子会社日貿は、カメムシ問題と台風等の自然災害で仕入単価が上昇し販売価格も上昇したのでニュージーランドでの販売数が減少。第2四半期において販売台数は15661台。物流事業はカメムシ問題で先送りとなった中古車の輸出台数があったために輸送台数は19036台と3.6%増。検査セグメントではバイオ検査(検疫)件数は16.8%減の45794台。良くないものの、意外に安定的な収益構造かつビジネスモデル。円安など不確定要素が落ち着けば収益は自然に回復できると思います。セグメント状況は・・・・①貿易→中古車輸出事業は売上12%減61億円、セグメント損失1.1億円(前期は0.5億円)。②物流→輸送台数は伸びたので、売上5%増21億円、セグメント益1%増3.8億円。③サービス→スマートバイによる販売や個人向け自動車ローンが堅調で売上40%増30億円ながらまだ人員増強など投資先行でセグメント益は35%減の0.2億円。④検査→検疫事業は売上3%減の15億円、セグメント益46%減の1.8億円。⑤感想→減益が目立つものの、収益構造やビジネスモデルは安定的。中古車輸出はこれから回復すると思いますし、それに今後物流や検査事業の拡大が期待できると思います。同社は珍しい会社。それは11/9のIRから理解できると思います。ニュージーランド現地メディアが「自動車貿易を行う会社と、自動車輸入の検査を行う会社が同一の企業グループに属していると検査の中立性が損なわれる」と報じました。この報道に対しての同社の反論がIRされています。同社はニュージーランドの運輸庁から検査は厳格に行われているとのお墨付きがあり、またニュージーランドでの検疫サービスの高度化に貢献しているとの趣旨のコメントを発表していました。つまり、同社は中古車輸出企業というより、その輸出に関しての輸送や検疫を主に行う会社ということです。サービス部分の収益が大きいということは、その分安定的収益構造であると考えて良いと思います。配当は57円の予定(前期26円)。一株純資産は1800円。1200円以上で推移し始めれば強気買い本格買いで良いでしょう。またテクニカル上では1400円から心おきなく強気買いへ転換となりますが、大半の銘柄もそうだと想定しておりますが、第3四半期(次の決算発表)を終えればその後には真に心おきなく強気買いへ移行する予定でいて良いと考えます。10/1(みずほ銀行コミットメントライン契約15億円締結)8/18(買い推奨開始・中古車輸出関連企業・上々の第1四半期・概況/経営成績に関する説明/セグメント状況と感想・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①2300円(上方修正前EPS192円でレシオ12倍)②2500円(上方修正前EPS192円でレシオ13倍)③2700円(上方修正前EPS192円でレシオ14倍・1月年初来高値2730円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2700~2900円(レシオ10倍・17年上場時高値3100円)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1570~1600円(レシオ6倍)②1750~1850円(レシオ7倍・週足陽転・25週線回復・一株純資産1800円)③2100~2200円(レシオ8倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2200~2250円(レシオ8倍強・最後の抵抗線)②2350~2400円(レシオ9倍)③2600~2700円(レシオ10倍)】とし、四半期好調を確認しながら最大目標を徐々に17年上場時の上場来高値3100円に引き上げて行く方針とします。SP。業績拡大するようなら同社も大化けを狙うことができるかもしれない株ということになります。時間は必要ですが。