3843 フリービット(東1) 965円 -90円
買い推奨再開。好決算を発表したものの大きく下落。下落する理由は地合いにもうよりますが、純益が少ないため。税金前純益がこの第2四半期で7億円に増加したものの、法人税等が5.4億円。税負担が過大なために純益が激減します。節税しろと言いたいくらいですが致し方ありません。ゆえにレシオで評価しにくい株と言えます。そのために営業益が10億円もありながら純益がたったの9百万円であることを嫌気して暴落しているものと考えます。ただ、これが良い地合い良い需給環境の時には、営業益が前期比2.4倍の10.1億円に拡大して、この暴落の真逆となる90円高したはずです。ゆえに地合いのせいで暴落したものと判断して良いと考えます。第2四半期は売上10%増214億円、営業益2.4倍の10.1億円、経常7.3億円(前期は0.03億円赤字)、純益0.09億円(前期は8億円赤字)。4月通期予想売上480億円、営業益48%増27.5億円、経常68%増24億円、純益2.5億円、一株純益11円に対して、進捗は十分と考えます。同社の利益は下期に集中するからです。第3四半期次第では上方修正期待も浮上するかもしれません。セグメント状況を・・・・①ブロードバンド事業→集合住宅向けのインターネットサービスが順調。売上27%増71億円、セグメント益29%減の6.5億円。減益の理由は不動産関連などの新分野への進出のために先行投資を優先しているため。②モバイル事業→MVNO支援パッケージサービス堅調。エンドユーザ向けのMVNOサービルのラインナップ見直しなどで採算性が改善。売上7%減41億円、セグメント益0.7億円(前期は3.1億円赤字)。③アドテクノロジー事業→フルスピードをコアにしてDSP広告や動画広告市場向け商材開発を強化し、これも先進的なネット広告開発のために先行投資優先して、売上1%増81億円でセグメント益21%減の5.7億円。④クラウド事業→高セキュリティクラウド基盤を活かしたIoT関連などの新サービス開発拡販に注力して利益の出ないサービスなどを淘汰。売上7%減の8億円、セグメント赤字0.2億円。⑤ヘルステック事業→お薬手帳アプリや調剤薬局向けソリューションなどを開発して提供。売上は2.6倍の14億円ですが、まだ赤字でセグメント損失0.7億円。しかし前期の4.9億円の大赤字から改善して黒字転換目前です。⑥感想→既存事業は収益性を第一に考えて構造改革を行う一方、新規事業は大赤字から黒字転換で収益貢献開始に向けて順調な育成ぶり。純益は低くても文句なしの事業進捗です。それに税金の払い過ぎで純益が少ないのですから大目に見て良いと考えます。下値は900円前後と考え900円接近で強気買いとします。また今後日足の陽線を連続し始めれば再騰サインと考えゆっくりとそれも強気買いとします。また同社は9月10月に4週挑戦して抜けなかった25週線を12月に入り抜き切りました。その25週線は986円です。ゆえに、25週線回復の990円からは完全に強気買いに転換。そして先週まで2週にわたり回復し終えることができなかった50週線1050円以上で引ければ(あるいは先週高値1098円抜けば)心おきなく強気買いとします。最後の抵抗線は1160~1220円です。目標はレシオ基準で付与しずらいために、税負担を他の企業並みに40%程度と想定して設定します。目標株価Ⅰ【短期目標①1100円(正味純益14.5億円EPS65円想定しレシオ17倍)②1300円(正味純益14.5億円EPS65円想定しレシオ20倍)③1450~1500円(正味純益14.5億円EPS65円想定しレシオ23倍・18年高値1522円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1500~1550円(来期正味純益17億円EPS77円想定しレシオ20倍)②1700円(来期正味純益17億円EPS77円想定しレシオ22倍)】とします。SP。次回は第2四半期資料などを紹介します。