日経平均 21618円 +117円

 日経平均 21618円 +117円

今日は一日、市場全体が落ち着くかどうかを確認することになると思いますから、個別株への買いは限定的かほぼ無いと思います。小口売りで下げた株は小口で少し切り返すかもしれませんが、大きな動きは日経平均等が完全に落ち着いたことを確認してからとなるのでしょう。今日は終日、市場全体が落ち着くかどうかをに注目。ちなみに、景気後退を警戒する市場ですが、昨日発表の米国の経済統計の数字は引き続き好調でした。貿易赤字こそ最大に拡大したものの、他の経済統計の数字は米国経済の好調を引き続き示す数字でした。一連の経済統計の数字を受けて、住宅関連の会合に出席したFRBパウエル議長は「米国経済は全般的に極めて堅調に推移している」と講演で発言しています。また米中貿易交渉においても、ファ―ウェイCFO逮捕で中国政府は抗議をしたものの、米中貿易交渉とは別と早々に発表し、また90日で米国と妥協できるとの強い自信も表明していました。先々に注意は必要ですが、今叩き売るほどに悪い材料は今のところないということです。下げの理由を考えると、多分、信用収縮だろうと思います。あるレポートでは2018年はニクソンショック以来の最悪の投資成績だったと。投資商品の中で何一つ運用成績でプラスを獲得したものがないというまれな年と。株、債券、原油、為替、仮想通貨などなどすべてでマイナスとのこと。しかも大幅に。そのために、閉鎖するヘッジファンドがたくさん出ていたとこと。この一連の下げは、そのヘッジファンドの閉鎖や解約売りをはじめとする信用収縮のために、生じている可能性が高いと思います。つまり、低金利を支えに水膨れしていた投資資金が、理性的かつ適正な水準に向けて収縮しているのが今だと思います。その収縮が終わると、パッケージ買いの動きがなりを潜めて、選別化された個別買いの動きがゆっくりと始まると考えています。そういう意味でこれからは大いなる目利きが重要になると考えています。ちなみに、中国経済ですが、地道に行った減税や金利引き下げの効果が徐々に出始めているとのレポートや発言がマネックス証券などから出始めていました。投資環境は本当に薄皮を剥ぐごとくに徐々に良化して行けると考えます。