6768 タムラ製作所(東1) 647円 -4円
特益計上で3月通期を修正。売上873億円、営業益54億円、経常53億円そのままにして、純益だけ45億円→57億円、一株純益54円→69円に修正。和解金を特益計上するためとのこと。この修正で、最低でも前期比並の数字で今期末を通過できると考えておいて良いことになったはずです。ついでに第2四半期資料を紹介。(1)要約・・・・売上はスマホ向け、車載向けの電子材料が伸長して、予想を上回る前期比3.9%増の431億円。しかし、ユニット製品の採算悪化や電源機器不具合で修理費用を計上して大幅減益で期初の予想からも下ブレ着地し、営業益27%減の19.0億円、経常28.8%減の19.5億円、純益28.6%減の14.9億円。この第2四半期期間7~9月期は、17年3月期以降、売上は四半期比較で2番目に多い売上ながら、営業益は最低を記録。最低でも10~11億円を安定的に稼ぎだす同社が、3か月で7.1億円の営業益に低下。これが一時的なものなのか、恒常的に10億円以下の営業益構造になったのかを、今下期で確認する必要。もし10~12月期で通常モードの11億円以上の営業益を確保するようなら、収益悪化は一時的だったと認識して良いと考えています。ただし、売上はほぼ絶好調。夏場に向けてスマホ用電子化学材料やエアコン用リアクタなどの需要が急伸したと会社はコメント。売上が伸びているのですから、収益悪化は一時的かもしれません。(2)電子部品関連事業・・・・エアコン用リアクタや送配電向け大型トランス及びリアクタ売上堅調。しかし、ユニット製品の採算が急激に悪化して、電源機器不具合修理コストも計上して大幅減益。売上278億円ながら、営業益は前期の14.2億円、期初予想の10億円から大幅に下ブレの1.5億円。7~9月期では営業益2.7億円の赤字に転落(第1四半期は4.3億円の黒字)。(3)電子化学実装関連事業・・・・こちらは文句なし。売上は前期比14.8%増の136億円で期初予定の126億円からも上ぶれ。営業益は前期の12.8億円、期初予想13.5億円から大幅に上振れて17.8億円。3か月推移を見ても、4~6月期7.6億円営業益で、7~9月期も10.2億円営業益。文句なし。下期も20億円前後の営業益を稼ぎだすことができそうです。(4)情報機器関連事業・・・・ミキサー(音声卓)やワイヤレスマイクロホンシステムなど。売上16億円で営業益1.6億円。安定的ゆえに詳細は割愛。(5)印象・・・・3つのセグメントのうち主力の電子化学実装と電子部品の2つの状況を考えると、実装事業は下期で20億円前後あるいはそれ以上の営業益を稼ぎ出すことができそうです。もし、電子部品事業が回復して例年並の四半期4億円前後の営業益に回復すれば下期の営業益は8億円前後。これに情報機器事業の下期営業益1億円を加味すると、下期の営業益は30億円前後を稼ぐことができると思います。上期の営業益は19億円。これに30億円を足すと約50億円前後の営業益となれます。しかも実装関連はスマホ向け車載向けに第3四半期に利益拡大する傾向があるから、下期の利益が厚くなるはず。すると、第2四半期は減益でもなんとか通期予想の売上873億円、営業益54億円、経常53億円、純益45億円、一株純益55円の達成は可能と考えます。株価は下ブレを拒否。13週線650円前後で踏み止まっています。ここは打診買い。25週線690円回復の700円から強気買い開始とします。ちなみに同社も今週高値671円は週足で陽転しようとしたということです。ゆえに月曜高値671円(75日線も671円)を抜けば強気買いをゆっくりと開始して良いでしょう。8/6(セグメント状況と感想)8/3(文句なし第1四半期スタート・概況・目標据置)7/16(中期経営の取り組み紹介/11次中期成長戦略&車載関連への取り組み&成長への道筋)6/18(目標修正)6/12(資料/前期ハイライトと感想&電子部品関連事業実績と見通し&電子化学実装関連事業実績と見通し&情報機器関連事業実績と見通し&感想)5/30(買い推奨再開・文句なしの前期と今期予想・概要/経営成績の概況&セグメント状況・目標再設定)11/8(押し目買いに方向転換・目標修正)11/1(第2四半期上方修正・目標修正・800円以上で売り場探し検討開始)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①800~810円(14倍・週足完全陽転)②860円(レシオ15倍)③910~920円(1月年初高値923円レシオ16倍))】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①920~930円(1月年初923円更新)②1000~1030円(レシオ18倍)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①700~720円(レシオ13倍・25週線回復)②770~780円(レシオ14倍・最後の抵抗線)③830~850円(レシオ15倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①850~870円(レシオ16倍)②920~930円(レシオ17倍・18年高値923円)】とします。来期増収増益なら強気に修正するものとします。SP。