1332 日本水産(東1) 686円 0円

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第2四半期資料を。(1)サマリー・・・・前年比では南米のサケマス養殖事業において稚魚の斃死の影響で減益となったものの、計画の範囲内で着地に成功し、年内計画に対して順調に推移とコメント。売上193億円増の3504億円、営業益24億円減の105億円、経常13億円減の119億円、純益23億円減の69億円。通期予想は売上6980億円、営業益220億円、経常235億円、純益160億円。(2)主な営業益増減要因・・・・北米および欧州事業堅調で、コスト削減効果もあり、北米と欧州事業で6億円の増益寄与となったものの、南米での稚魚斃死で38億円の減益要因。またこの稚魚が死んだために国内でのサケマス販売量も減少して10億円の減益要因に。在庫調整の未実現利益の調整で17億円の増益要因に。減益要因は明白で大きな理由はただ一つゆえに、今後、徐々に回復できると考えておいて良いでしょう。(3)水産事業・・・・国内の漁撈、欧州事業は増収増益。南米の養殖事業が大きく悪化。国内養殖事業もコスト増で苦戦。売上33億円増の1397億円、営業益26億円減の37億円。加工商事およびニッスイ単体の収益は安定的。南米の養殖事業さえ回復すれば問題なし。(4)食品事業・・・・北米と欧州で増益。国内はチルド事業好調ながらも、若干原材料価格上昇の影響が出始めたと。売上103億円増の1729億円、営業益72億円と前期比変わらず。ちなみに、順次、商品値上げを行うでしょうから、通期予想の売上3401億円、営業益118億円は上方修正ことになると考えます。(5)ファインケミカル事業・・・・国内外の機能性原料提供でビジネス拡大中。売上1億円増の128億円、営業益1億円増の11億円。順調に拡大を続けていく模様です。(6)物流事業・・・・売上83億円で営業益9億円とほぼ前期と同じ。日水の平和島物流センターが増強等も8月に完成して再稼働開始。徐々に利益は上昇することでしょう。(7)今後の取り組み(水産)・・・・下期には南米養殖事業が回復する予定で、回復のために養殖技術の高度化や生産加工の強化、種苗採卵の自社生産比率を向上させて他社との差別化と同時にコスト内製化で利益率向上を図ったと。(8)今後の取り組み(食品)・・・・原材料価格は上昇すると思うものの、グローバル展開での即食簡便健康などのニーズに合致した商品拡充を行い、今期から5工場体制になり生産能力が拡大したので、次は高付加価値商品の開発と拡充を開始したと。またチルド事業も拡大と高度化に取り組んだと。(9)今後の取り組み(ファインケミカル)・・・・米国で医薬用EPA市場に参入。大規模臨床ですでに医薬用EPAとコレステロール低下薬併用で循環器疾病抑制証明済み。これを受けて原材料生産体制を構築して大規模な供給を開始する予定。20年委は欧州での機能性原材料供給開始の予定と。すでに海外展開の準備万端とのことです。(10)感想・・・・今期予想の達成もさることながら、来期の増収増益こそ確認しておいて良いと思える第2四半期資料の中身でした。文句なしの満点に近い資料内容です。再騰サイン700円で強気買い。先週寄り値722円以上で引ければ高値更新開始と考え心おきなく強気買いへ。9/28(目標修正)9/25(目標修正)8/21(目標修正)8/3(好スタート第1四半期・概況・セグメント状況と感想・目標据置)6/26(中期経営の取り組み紹介/中期経営の取り組みの具体例を紹介・味の素Gのような食品総合企業に変身を予想)6/14(中期経営計画に沿った施策/ライフスタイル変化に対応した施策と海外展開の施策)6/10(前期と減益予想の今期・概況・資料/17年度の軌跡を紹介・目標再設定)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①760円(レシオ15倍)②800~820円(レシオ16倍)③850~860円(レシオ17倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①860~880円(今期EPS前期並み55円予想しレシオ16倍・07年高値880円)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①750~770円(レシオ15倍・9月高値746円更新)②850~870円(レシオ17倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①870~880円(来期純益180億円EPS58円予想しレシオ15倍)②980~1000円(来期純益180億円EPS58円予想しレシオ17倍強)】とし、通期確認後に再設定します。SP。