2162 nms(JQ) 413円 0円
米中貿易摩擦を背景にしてチャイナ+ワンの存在意義が高まりつつあります。つまり東南アジアに生産拠点を移す企業が拡大しているということです。その中には中国企業も含まれます。その東南アジアの中にあって投資が最も拡大しているのがベトナムです。日本も大型のスマートシティ建設を行う予定ですが、韓国はLG、サムスンなどメーカーが大挙して工場建設を計画しています。ベトナムでの人材派遣や受託製造(EMS)市場が急拡大することでしょう。そのベトナムにEMSの新工場を建設する予定(あるいはすでに建設中)なのが同社。良い目のつけどころ。それに同社はベトナム以外にもフィリピン、カンボジア、マレーシア、タイ、ラオスに拠点を構築済み。もう少し経営陣が優秀なら、とうに大きな成長を遂げていてもおかしくないのですが、事業の成長の方向性は間違っていないと思いますから、成果が発露するまでもう少し辛抱が必要なのかもしれません。しかし、遅くとも来期からは後ろ指をさされることない成長軌道に突入できると思います。昨日、決算説明会の動画資料が公開になっていますが、すでに資料は解説済み。今日はその資料をおさらいだけしておきましょう。(1)決算概要・・・・①端境期だったPS事業はやっと電源関連製品において新規受注や量産を開始して売上利益とも回復。②第2四半期になったEMS事業の工作機械や海外白物家電で需要減があったものの売上は概ね堅調。③営業益はHS事業における外国人技能実習生関連受託や物流3PL受託、テクニカル流通加工事業会社設立などの先行投資と、生産計画の後倒しのために減益。④固定資産の売却益は下期計上に変更。⑤第2四半期は売上277億円、営業益2.3億円、経常2.2億円、純益0.6億円。この数字ではさすがにすぐに強気買いとも行きません。通期の下方修正はまだないのですから、時間が立てば強気買い再開できるはずです。(2)HS事業・・・・売上10%増91億円、セグメント益1.1億円減の1.4億円。外国人実習生向け受託事業や物流3PL受託、テクニカル流通加工事業会社設立などの先行投資が利益を圧迫。早期に成果の刈り取りを進めで収益性向上へ取り組みを強化すると。この会社の言葉に期待したいと思います。(2)EMS事業・・・・売上2%減129億円、セグメント益2.5億円減の1.5億円。国内の売上は第2四半期になって工作機械分野の需要が減速したものの既存の製品の需要は堅調。マレーシアは白物家電が減速したものの、中国は比較的堅調と。また期待のベトナム工場が順調に建設中とのことです。4月に完成して立ち上げ稼働開始の予定とのこと。来期の業績拡大を予想しておいて良いでしょう。車載関連の受託製造事業ですから。(3)PS事業・・・・売上5%増56億円、セグメント益0.5億円増の1.8億円。順調に回復開始。また新製品の本格的な投入はこれからのはず。その前に回復し始めたということは重畳。会社も新規受注の量産化がスタートしたして、サンプル品の出荷も増加と。製品の本格受注はこれから。また電源技術を活かした電池マネジメントシステム事業も始動して日産向けを手始めにリチウムイオン二次電池パックの受注も開始。引き合いも多数とコメントしています。その電池パックの松阪工場は9月から生産を開始して、10月から納入を開始と。来期以降の業績拡大を予想しておいて良いでしょう。(4)感想・・・・セグメントの①②③を読んで見ると、先々にまだ不安の色というか不透明感があるのはセグメント①のHS事業だけです。②EMSと③PS事業は早ければ下期から回復及び拡大し始める可能性さえあります。またそのHS事業も事業の特性上、大赤字になることもないから、下期から全体業績はゆっくりと回復し始めて、来期から成長軌道入りを明確にするものと予想しておいて良いと考えます。その前に多分、すでに指摘の通り、新株予約権転換行使(変則的な第三者割当増資)に向けて最低行使価格への回復に株価は向かい始めると思います。米中首脳会談を何とか終えて、来週今週高値457円を抜いて引けてからゆっくりと本格買い開始で。13週線540円回復で強気買いとします。600円25週線回復で心おきなく強気買いへ。11/28(設備投資すでに開始のため早急に新株予約権行使を・下限行使537円回復へ・目標修正)11/9(第2四半期下方修正で着地・下方の理由・かろうじて通期予想の達成は可能と予想・セグメント状況・セグメント内容はまずまず)10/9(インドネシアで外国人技能実習生事業行う現地法人設立)10/3(日産キャンピングカーにリチウムイオン二次電池パック納入開始・今後様々な製品分野に採用される可能性)9/27(チャイナ+ワンを完全構築した稀有な人材サービス企業/アジア域内の拠点数22拠点/貿易戦争は追い風か)9/21(ボチボチ新株予約権行使開始と転換行使相場を期待)9/19(外国人労働者受け入れ拡大は同社に追い風)9/7(三井アセット保有株比率8.63%に拡大)9/4(OA機器向け電源需要回復の予想・二次電池パックの用途拡大を予想)9/3(農業分野への人材サービス進出準備)8/23(新株予約権の部分行使は禁止/108万株が近々一括行使される可能性を予想/電池パック量産化前倒しで設備投資資金需要)8/9(上々の第1四半期・第2四半期上方修正期待浮上・セグメント状況と感想・目標据置)7/23(第1四半期は低調スタートが恒例ですが・子会社配当金ニュースリリース)7/18(リチウムイオン二次電池パック日産のキャンピングカーに供給/幅広い分野に供給の可能性・フィスコ社決算レポート第二弾/今期の見通し&中期経営計画の解説)7/15(第1四半期を予想・新株予約権は実質第三者割当増資ゆえ転換開始のニュースで株価上昇可能性大と予想)7/9(電池パック事業は有望)7/5(人材サービスの地産地消のビジネスモデルを構築)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①575~600円(レシオ9倍・25週線・週足陽転)②670~700円(レシオ11倍・週足雲下限)③770~800円(週足完全陽転・レシオ12倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①800~830円(レシオ13倍)②900円(レシオ14倍)③970~1000円(レシオ15倍強)】。第3四半期以降業績回復及び成長拡大を確信すればレシオ17~20倍評価に最大目標を引き上げて強気に再設定。SP。