6928 エノモト(東1) 1002円 -20円
第2四半期の資料を。あまり目を引くような手がかりはないのですが一応。(1)上期の概況・・・・①売上増減の要因→車載部品は変わらず堅調な売上で推移。競技場等の大型ディスプレイ向けやアドバタイズメント用途の製品群が成長。しかしモバイル向け部品が第1四半期の出荷開始が遅れたと。そのために売上は6億円減の101億円。しかし安定的な収益構造です。競技場用のディスプレイ向けなどは下期に収益貢献すると思いますから、通期は逆に上方修正することになると予想。また売上に関する記述を読むと、受注が減少したとの文言はありません。出荷が遅れて売上計上利益貢献開始が期ずれしていると言うことです。そのうち一気に遅れた分を挽回して利益急回復する局面が訪れるでしょう。第4四半期を予想しています。②地域別ダイジェスト(フィリピン)→車載向け部品の受注堅調。セブ島にあった金型工場をカビデに集約して生産合理化効率化を推進中。この合理化のための新工場建設で建物や設備の償却費用が増加したと。これとても大事な文言です。減益のもう一つの理由は設備投資のために減価償却費用が増加したから。上期ないし今期でその設備投資による償却費用負担はピークを通過するはずです。ならば同社も来期から利益が急拡大する場面になれるかもしれません。この点も考えると、多少の減益を過度に警戒することも本来は必要ないことになります。前向きな減益でまたそれは一時的なものということですから。③地域別ダイジェスト(中国)→コネクタ部品は順調に伸長しているものの、前期に発生したスポットオーダーは消失。主力のコネクタ部品が底堅いくらいに判断しておいて良いでしょう。④経常増減要因→総利益は売上減で19億円から16億円に減少したものの、販売管理費等はわずかに減少して10.5億円。為替差益も少し発生して前期の7.9億円から6.5億円と1.3億円減の経常で終了。減益ながらもやはりコスト管理能力が高く安定的な収益構造をあらためて示しています。(2)製品別業績概況・・・・①ICトランジスタ用リードフレーム→車載向け中心に国内外ともに好調とコメント。一部民生品用機器向け部品の受注減で売上減。②オプト用リードフレーム→LED部品が競技場・競馬場などの大型ディスプレイ向けやアドバタイズメント用途、大型テレビ向けに出荷増。オリンピック開催に向けて底堅い需要は変更なしとコメント。③コネクタ用部品→フィリピンでの車載向けは変わらず堅調を維持。スマホ向け部品の一部に、客先の新商品の生産調整により出荷開始が期ずれしたので売上減。④印象→コネクタ用部品は期ずれゆえに下期から受注は回復し始めるはずです。これを踏まえて考えると、受注は極めて堅調と判断して良いはずです。とても減益予想に下方修正した企業の受注状況に関するコメントとは思えません。底堅い受注が確認できたと思いますから、第3四半期ないし第4四半期の受注回復の時期次第で上方修正する規模に大きな変化が生じることでしょう。早めに回復すれば2期連続最高益更新の可能性もまだまだありえるということです。毎度のことながら商いが無いから一方通行。まずは日足陽線の出現とその連続を待ちましょう。25日線1026円を意識しながら下げ渋り。日経平均が21500~21600円を下値と意識してくれれば、1000円前後を下値と意識してくれると考えます。本格買い再開は日足の陽転の1050~1060円抜けとします。いずれにしてもまずは日足の陽線の出現待ちです。ちなみに日足完全陽転と雲上限は1140円。75日線も1120円。13週線は1100円。25週線は1200円。すべての抵抗線はこの1100~1200円に。1150~1200円レンジで推移し始めれば完全に強気買いに転換するつもりで。1200円回復で心おきなく強気買いに転換するように。11/17(最新鋭設備の導入完了は来年3月まで・来年は業績拡大と利益率向上へ)11/2(東証1部昇格・増配)10/30(セグメント状況紹介)10/26(無念通期を下方修正発表・健闘した第2四半期・概況・一旦弱めに目標修正)9/17(水素関連株)9/14(燃料電池用新型セパレータ実用化を待望)9/6(車載用コネクタ部品)8/30(アイフォン新機種9月に発表)8/23(一株純資産2120円でレシオ6倍だから上げ始めれば早いと考え目標据置)8/18(フィスコ社調査レポート紹介/会社の紹介&今期予想について&同社の成長性&成長のキーポイント&感想)7/28(減益着地の第1四半期・ほぼ会社の想定通り・期連れも減益の要因・概況・セグメント状況・目標据置)7/13(リードフレーム最大手三井ハイテック目標株価は買いで2600円・2000年高値4175円を目指すを予想)6/27(前期加賀電子同様に今期最高益更新で上場来高値を更新へ・通期資料/概況&経常状況概況&売上と利益推移&製品別業績概況&製品別見通し&新規事業/安定した製品受注とコスト削減努力継続で今期更に収益性向上確実視)6/21(堅実経営で100年企業へ・18期ぶりの最高益更新予想で更に省人化効率化で収益向上へ・2000年高値4175円更新へ・固定高分子形燃料電池用新型セパレータ開発して同社も完全固体燃料関連株)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1230~1250円(レシオ8倍)②1350~1400円(レシオ9倍)③1500~1600円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1600~1700円(レシオ11倍・公募増資価格1753円)②1850円(レシオ12倍)③2000円(レシオ13倍)】。第3四半期以降業績回復(受注回復)確認できるようなら強気に再設定する方針。SP。