6627 テラプローブ(マザーズ) 811円 +42円
ハイテク株や輸出株などで陽線を打ち出して売る株が目立ちますが、まだ1本に過ぎません。大事なことは連続する陽線を打ち出すこと。同社に場合なら少なくとも先週のマド907~858円レンジに突入して引けることが必要です。また強い反転サインが点灯するためには1000円を回復する必要があります。その1000円回復に向けて明日以降も短くて陽線を連続し始めることを確認してから、重い買い腰を上げ始めるようにして下さい。まだ打診買いで。今日は第3四半期のおさらいを。(1)業績状況(7~9月の第3四半期期間)・・・テスト受託事業を譲渡して終了させたのでセグメントが変更になっています。製品別の売上が記述されています。第3四半期においては、DRAMは売上14億円で第2四半期の18億円から減少。Flashは売上0.7億円で第2四半期は0.4億円。最大の売上のLogicは売上37億円で第2四半期の36億円からわずかに増加しています。営業益は第2四半期期間(4~6月)と比較してわずかに増加して4.6億円。増加した主因は広島事業所から撤退して九州事業所に統合して運用費用が減少したからと。経常は第2四半期期間と比較してわずかに減少。これは第2四半期で営業外収益(為替差益)が発生した特殊要因。純益は0.7億円。毎度のこと親会社に帰属する純益となるから。そこでこの第3四半期を眺めてみると、とても安定しているように見えます。この安定ぶりはミタチ産業やエノモト、鈴木などに共通する安定ぶりです。同社も含めてこれらの企業は経済環境が大変な時でも安定してしっかりと利益を四半期で生み出してくれるということです。そして同社も然り。この大変な四半期(7~9月)で営業益で4.6億円、経常で4.3億円を生み出すということは、3か月四半期で安定して4~5億円の営業益経常益を生み出すことが可能と想定して良いことを意味していると思います。ならば、その4倍(1~4四半期)が大体同社の潜在的利益獲得水準と推察しておいても差し支えないと考えます。つまり営業益経常益は最低限16~20億円を稼ぎだすことが安定的には可能ということで良いと思います。最低限の数字が12~16億円です。経済環境が回復すれば四半期で5億円以上を確保することができるようになるはずです。すると、もし10~12月期に第3四半期期間以上の受注を確保できていれば、10~12月で計上する営業益経常益は5億円以上の営業益経常益になり、第3四半期期間以上の受注を確保していれば5億円以上の営業益経常益を計上できると言うことになります。そこで第3四半期での売掛金を見ると第2四半期時点の61億円と同じ売掛金です。ならば5億円は無理でも4億円台の営業益経常益を計上すると可能と考えます。すると第3四半期に4億円をそれぞれ足すと、営業益は22億円、経常21億円となります。つまり会社予想の20億円、19億円からは上方修正するものと考えておいて良い思います。バランスシートは、主な資産項目は現金が144億円、有形固定資産427億円。現金は前期の118億円から、有形固定資産は前期の345億円から大きく拡大。現金拡大は広島事業所を売却したため。有形固定資産は台湾に新棟の大規模工場を建設中であるため。主な負債項目は短期借入金が32億円、長期借入金が185億円です。大規模工場の建設を行いながら強靭とも言える財務を維持しています。これよくよく考えるとすごいことです。長短借入金を合わせても有形固定資産の半分に過ぎず、それでも更に144億円も現金を保有。また、ならば同社も大規模な減価償却費用を計上しているはずです。今も。もし今年で設備投資が一巡してピークアウトすれば減価償却費用の減少で劇的に利益が今後拡大する可能性があるといえると思います。しかも来年は台湾に建設中の大規模新棟工場が本格稼働を開始するはずです。ダイトーケミックスやエノモト同様に来期サプライズ決算をどこかで目にすることができるかもしれません。昨日ダイトーケミックスでコメントした今年のエスケーエレクのようなサプライズ決算を。次が資料の開示後に詳細を。11/14(インパクト不足ながらも安定した第3四半期・低調な理由を考察・保守的な通期予想を発表・目標再設定)8/29(第2四半期資料/セグメント変更から&業績サマリー&特損益状況&製品別売上推移&利益率&設備投資と減価償却&業績予想)8/27(ミツバやスミダコーポ以上の大規模設備投資)8/22(第2四半期事業報告書紹介/事業拠点移転順調&付帯条約からの思惑&第2四半期に91億円の設備投資実施と内容&紫光集団からの受注獲得の可能性も・強固な財務内容)8/16(4~6月減速したものの上々の第2四半期・概況・特益計上・設備買い戻し可能性で前受金28億円計上・第3四半期期間は増益予想発表・期末配当実施の可能性・目標修正)7/24(半導体関連業績好調堅持の可能性・決算発表後から上げ本番予想)6/23(半導体受託生産世界最大手TSMCは下期業績回復予定)7/18(8月の第2四半期発表後には急騰で反転開始も・力成集団がTOBの可能性も)7/6(マイクロン社の影響軽微)7/4(マイクロン社の販売差し止めは)6/12(同社の親の力成科技は)6/9(目標微修正)6/7(力成科技はマイクロン秋田工場も買収・秋田工場と同社の統合やシナジー期待大)6/5(中国半導体政策の恩恵大・同社の親のそのまた実質親ともいえる紫光集団を習近平氏視察からも)6/1(日経新聞紅い半導体自立の夢・中国最大の紫光集団が出資したのが同社の親の力成科技・同社は強い中国半導体関連株)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1100~1120円(レシオ8倍強)②1250~1280円(レシオ9倍強・週足陽転)③1350~1400円(レシオ10倍強・週足完全陽転)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1450円(今期純益15億円EPS160円予想しレシオ9倍)②1600円(今期純益15億円EPS160円予想しレシオ10倍)③1750~1800円(今期純益15億円EPS160円予想しレシオ11倍強・18年高値1733円)】。来期の増収増益を確認してから強気に再設定する方針(来期は台湾の新工場が稼働開始となるでしょうから来期の増収増益を期待)。SP。