6815 ユニデンHD(東1) 2450円 -73円
バリュー株そのものだと思います。割安株と私が判断する時の一つの判断材料は、もし自分がお金持ちで買収すると考えた時にその対象になるかどうかという点です。これはウォーレン・バフェット氏の投資哲学と同じだと思います。稼ぐ力のある企業であると同時に強靭な財務内容を持っていることも必要です。そう考えた時に割安株と判断できる企業の一つは同社でしょう。強靭な財務を誇りPBRは0.5倍。一株純資産の半分の価値しかありません。しかもレシオは5倍。今期から豊富な資産を活用して不動産事業の参入開始しました。第2四半期のセグメント状況では(1)エレクトロニクス事業→①無線通信及び応用機器は北米ではアマゾンサイトを通じてレーダーディスクの販売好調で、オセアニアでもワイヤレスセキュリティカメラの販売が好調。売上21%増46億円。②デジタル家電は国内で車載チューナーの販売低調。売上27%減の5億円。③電話関連はオセアニアではマーケット首位をキープしているものの市場全体が減少中。売上30%減8.5億円。④全体では売上62億円で前期比並みでセグメント益は6.7億円で前期8.3億円から減益。(2)不動産事業→前年度までに賃貸事業の収益を安定化させる体制を構築して販売事業を積極化開始したばかり。売上2.1倍の42億円。でセグメント益は前期の3.8億円から倍増の7.1億円。(3)感想→セグメント内容に100点満点で評価をつけるなら、70~80点くらいでぎりぎりの合格点。エレクトロニクス事業は安定的に推移しており赤字になったりすることはないものの、劇的に収益拡大になれそうな感じもしませんから、安定的に対しての合格点しか付与できません。不動産事業はこの上期だけを眺めれば満点に近い数字を付与できるものの、今期営業益40億円を達成するのはもう少し数字が欲しかった気がします。ですから今はギリギリの合格点。その不動産は概ね営業利益率が15~20%を安定的に稼ぎだすことができそうなので、通期を私なりに予想してみると、エレクトロニクス事業の売上を前期並みの127億円前後と考えると上期で62億円ですから下期の売上は65億円。するとだいたい上期のセグメント益7億円強で(北米のクリスマス商戦で増益)着地できる考えるます。不動産事業は303億円から127億円を引いた176億円として、その営業利益率15~20%で26~35億円(30億円)。すると下期の7+30億円で下期は37億円くらいセグメント益を稼ぎだすことができるかもしれません。上期の営業益13.9億円と合わせると51億円になります。会社予想の40億円の営業益経常の達成は可能ということになります。もちろん不動産の売上が順調に消化できることが必要で、次期に対しての仕込み等のコストが発生し始めることを考えると、多分不動産事業の利益率は15%を下回り始めると思いますが、それでも10~13%営業利益率と勘定しても不動産事業の下期セグメント益は17~23億円でエレクトロニクス事業の7億円を足しても24~30億円で上期約14億円の営業益経常と足すと38~44億円。やはり通期予想の達成は可能と考えます。最後にバランスシートを・・・・主な資産項目は現金が99億円、販売用不動産50億円(流動資産は前期の204億円から211億円に)、有形固定資産は148億円、株券が6億円。主な負債項目は短期借入金等は6億円、長期借入金は30億円。まごうことなくキャッシュリッチ企業。この100億円近い現金の目当てに外資が買い集めを始めて株主提案に及ぶようなことになっても今後不思議でないように思います。ちなみに一株純資産は5016円です。ボトム離脱点灯の13週線2718円回復を明白にする先週高値2743円抜けの2750円から新規もナンピン本格買いと同時に強気買いとします。3000円回復(週足陽転で50週線回復)で心おきなく強気買いに転換することとします。11/9(文句なし第2四半期・概況/セグメント状況・目標修正)9/26(10株併合で目標修正)9/11(不動産事業のおかげで四半期通じて増収増益で推移する可能性)8/19(第1四半期セグメント状況おさらい・豊富な資産を背景に高利益率の不動産事業)8/9(文句なし第1四半期・概況とセグメント・目標据置)7/18(目標修正)7/4(エノモト、テラプローブと割安顕著御三家)6/9(車載モニター&ドライブレコーダー&セキュリティカメラ好調・自動運転支援システムで同社製品群持続的需要増の可能性)6/4(東証企業統治指針の改定に絡む今後の動きに期待)5/18(目標修正)5/16(次の重要イベントは6月後半の株主総会)5/14(想定外のサプライズ決算・好調なエレクトロニクス事業と拡大開始の不動産事業・セグメント状況・強靭な財務・販売用不動産66億円を手当て・不動産事業は驚異的な高収益実現へ・目標修正・10株併合)4/23(今期予想は可もなく不可もなしの数字予想)4/20(旧態依然の経営体質から改革の時を迎えつつある)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①3100~3200円(レシオ7倍・50週線回復)②3600円(レシオ8倍・18年高値3750円)③4000~4100円(レシオ9倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①4100円(レシオ9倍)②4400~4500円(レシオ10倍・13年高値4530円)③4900~5000円(レシオ11倍・一株純資産)】。業績拡大確認しながら徐々に最大目標引き上げて行く予定。SP。