6677 エスケーエレク(JQ) 1968円 +28円

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いつもは保守的な決算予想を開示する同社が2期連続の最高益更新予想を発表するとは想定外でした。確かに最高益更新とは言っての営業益6%増47億円、経常2%増47億円、純益2%減32億円、一株純益303円とわずかながらの最高益更新ですが、それでも文句なし。今日はその資料を。(1)第4四半期概況・・・・①FPD業界動向→鴻海が広州で台10.5世代液晶パネル工場を19年秋から量産開始を目指す。ジャパンディスプレイやシャープなど国内勢も有機EL開発を本格化させた。韓国は折りたたみスマホ開発で中国と開発競争が激化した。②パネル市況→テレビ市況の回復で1年9か月ぶりに液晶パネル価格が上昇し、ハイエンドパソコン用液晶パネルも上昇。③フォトマスク市場→第11世代液晶パネル工場稼働に向けての需要が発生。高精細用フォトマスク需要好調と。④印象→大型フォトマスクを世界で開発製造しているのは同社だけのはず。相次ぐ設備投資で超大型フォトマスクの需要が高まったいる模様。この流れを受けて同社の業績が絶好調でわが世の春となりつつあるのかもしれません。(2)貸借対照表・・・・目に付く資産項目は現金の72億円(前期の45億円から大幅増加。最高益更新だから当然ですが)、売掛金も前期の47億円から72億円ですから第1四半期はスタートダッシュに成功しそうです。有形固定資産は105億円。目に付く主な負債項目は長期借入金の10億円だけ。実質無借金でキャッシュリッチ。今後株主還元策が期待できます。(3)FPD市場の予想・・・・同社は今期のパネル市場の動向をどう予想しているかととても保守的です。大型パネルは面積ベースでは拡大しても出荷数量は横ばいを、中小型パネルも面積ベースで増加しても数は横ばい、設備投資は底堅い予想ながら劇的に拡大するとも予想しておらず、供給バランスは過剰でパネル価格は下落すると予想しています。これでいえることはフォトマスク市場も技術優位の会社が生き残り、その生き残れるのが同社と言っているものと思います。これで行くと最高益更新の予想でも堅めに今期予想をはじき出したのかもしれません。(4)設備投資・・・・第6世代用の高精細フォトマスク製造用の最新鋭装置を導入し、第10世代以上では既存装置を増強して性能向上で対応。設備投資は17年9月期の65億円に次ぐ63億円を予定し、減価償却費用は前期の31億円に次ぐ29.6億円を予定。この大規模設備投資なら保守的に予想して当然かも。(5)今期・・・・売上250億円、営業益47億円、経常47億円、純益32億円、一株純益303円の達成は確実視して良いと考え、同時に第1四半期は好スタートに成功する可能性が大と判断します。レシオ9~10倍の2900~3000円までまずは上昇して当然と考えます。下値は2000~1800円で堅いと考え打診買い。週足の陽転の2070円回復の2080円以上で引けてから強気買い本格買い。週足完全陽転の2200円以上で引ければ心おきなく強気買い開始とします。ちなみに今週高値は2194円。最強最後の抵抗線を抜く気が満々。早めに心おきなく強気買いに転換できるかもしれません。11/12(サプライズの前期と今期予想・2期連続最高益更新へ・概況/経営成績の概要・目標修正)10/10(9月通期を上方修正・目標修正)9/5(あらゆる製品に有機ELが)8/31(アイフォン新機種と有機EL)8/24(成約完了の時間軸のずれだけで大型フォトマスク需要底堅いと予想)8/22(11月の通期発表前までと限定付きで強気買い開始)8/8(文句なしの第3四半期・概況/経営成績に関する説明・米国でフォトマスク受注拡大するかも・目標再設定)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①2300~2400円(レシオ8倍・週足最後の抵抗線)②2700~2750円(レシオ9倍・18年高値2765円)③3000円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3000~3050円(レシオ10倍)②3300円(レシオ11倍)③3600円(レシオ12倍)】は微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①2350~2400円(最後の抵抗線・レシオ8倍)②2700~2750円(レシオ9倍・18年高値2765円)③3000~3100円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3100円(レシオ10倍)②3300~3350円(レシオ11倍)③3600~3650円(レシオ12倍)】とします。SP。来期以降も最高益更新で成長継続なら最大目標を上場来5533円に向けて徐々に引き上げたいと考えています。SP。