4022 ラサ工業(東1) 1655円 -54円

4022 ラサ工業(東1) 1655円 -54円

同社も年初来安値を更新。ミタチ産業同様に年初来安値を更新する理由がとても希薄なのに。PBRこそ1倍程度ながらレシオは5.7倍。買い残も20万株でさして重しのようにも見えません。が、しかし、買い手が全く不在。他の銘柄も大半そうですが。買い手が登場してミニミニボトム離脱の25日線回復あるいは11月高値1948円抜けの1950円から本格買い開始する方が効率的でしょう。ただしレシオ5倍台ですから一旦は強気買いしておいても良いと考えます。買い残がない株はサインさえ点灯するとするすると上げ始めると思いますから1950円からの上げピッチは順調な動きになると思います。ただその1950円を回復するまでは難儀なのですが。第2四半期資料を。(1)決算概況・・・・①化成品事業は半導体向け好調で増収。②機械事業は営業減益や償却コスト増の一方で持ち分法利益寄与で経常は増益。(2)四半期業績の推移・・・・17年以降右肩上がりの業績を続けていますが、注目は四半期ごとの利益推移。前期を例にすると第1四半期以降、5.1億円・7.0億円・7.4億円・8.8億円。つまり四半期通過するごとに利益が拡大しています。ですから上期以上の利益を稼ぎだすことはできるはずです。すると注目は第3四半期です。前期の第3四半期期間(10~12月)は7.4億円の営業益。これ以上の数字で終わること今10~12月期成功すれば、通期上方修正の可能性が浮上してくれると考えています。(3)化成品事業・・・・①リン系製品は電子工業向け高純度製品の需要が引き続き拡大。増産効果も寄与。②その他の製品はコンデンサー原料が拡大と。③化成品は前期比増収増益を堅持して好調。下期は増産効果で利益上振れの可能性もあるように思いました。(4)機械事業・・・・①建設機械は除染関連プラントなど好調で増収ながら利益面では苦戦。②土木機械はアジア向けの輸出回復したと。サプライズが期待できる事業ではありませんから下期も安定的に推移できると考えておいて良いと思います。(5)電子材料事業・・・・①ガリウムやインジウムの販売単価の回復と需要増で増収増益。9.9億円の売上で1.8億円。機械事業と同じで利益寄与は小さいものの、小さいなりに十分に下期も貢献できると考えます。(6)設備投資と減価償却・・・・前期の設備投資は26億円。前々期の11億円から大幅に増加。今期も29億円の設備投資を行う予定となっています。減価償却費用も前期は10.2億円で今期は13億円。これだけの減価償却費用を吸収してこの上期の数字は立派の一語。(7)今期予想・・・・売上320億円、営業益28億円、経常28億円、純益23億円、一株純益290円。前期比並の予想ながら減価償却や設備投資の大幅増を考えると立派。ダイトーケミックスやフェローテックなどと同じように、設備投資が一巡した後は急激に利益が拡大することになるはずです。文句なしの資料の内容でした。