6785 鈴木(東1) 753円 -16円
同社は今回第1四半期発表となります。前第1四半期はすべての四半期と比較しても多分過去最高水準と思われる営業益6.5億円、経常6.6億円、純益3.8億円であるために、今第1四半期は減益で着地すると考えていました。しかし、うまくいけば前期比減益でも第2四半期上方修正期待が浮上して着地できるのではと予想していました。下方修正や減益着地の決算発表が多数みられるために、上方修正期待の浮上までは無理かと内心不安に思っていましたが、ほぼ予想通りで着地しました。内心ほっとしています。第1四半期は売上0%増66億円、営業益31%減4.4億円、経常37%減4.1億円、純益52%減の1.8億円、一株純益31円。前期と比較すると大幅減益ですが、第2四半期予想の売上1%増140億円、営業益43%減7.7億円、経常50%減7.1億円、純益67%減2.7億円、一株純益19円に対しては上方修正期待の浮上に成功しました。この成功で、6月通期予想の売上5%増285億円、営業益7%減20.2億円、経常11%減19.5億円、純益8%減10.8億円、一株純益72円の達成は確実視できるようになったと思います。そして第2四半期の着地具合によって、通期の上方修正期待の浮上に成功するかどうかを判断することになったと思います。また、上期を8~10億円の営業益経常で通過することができれば、増益転換に上方修正する可能性も高くなると予想しています。理由は同社もエノモトも設備投資を行っています。どのような設備投資かというと、生産性向上及び効率化を大幅に高める省力化システム導入です。同社は生産性が下期から向上し始めると思います。エノモトも第3四半期ないし第4四半期から上昇をし始めるはずです。ゆえに下期の利益率は上期と大幅に違うはず。ならば、上期の減益幅を大きく縮めて着地できれば最終四半期で増益転換して2期連続最高益更新になる可能性が高くなると考えます。下方修正で2期連続最高益更新の可能性が一旦後退したエノモトと違い、同社の場合はこの第1四半期で連続最高益更新の可能性を残した形で終えることに成功したと判断します。経営成績に関する説明を読むと・・・・地政学上のリスクなど不透明感の強い正解情勢の中で、売上は前期並みを確保。しかし、スマホ関連の需要の低下と生産コストの上昇で利益を圧迫したと。また引き続き更なる生産効率の向上と高精度な品質維持のための積極的活動(設備投資のこと)を行ったと。セグメント状況は・・・・①金型→スマホ部品用及び車載部品用金型売上好調。インドネシア子会社の自動車関連受注は低調。国内で生産コストの上昇で利益は圧迫。売上19%増の4億円ながらセグメント赤字は0.02億円(前期は0.8億円黒字)。②部品→自動車電装向け部品堅調ながらスマホ向け部品が低調。売上3%減51億円、セグメント益21%減5.5億円。減益でもまずまず。③機械器具→各種自動機器、医療器具など販売堅調。車載関連と医療器具が大きく貢献。売上17%増11億円、セグメント益27%増1.4億円。④感想→もちろん満点ではありませんが、中身は上々です。部品事業は減益でも高い利益率。100点満点中75~80点を付与できるセグメント内容と判断します。受注状況等の記述はないから売掛金で状況を考察すると、前第1四半期の売掛金50億円で今期は51億円。まずまず。期末の54億円から低下はしても安定した受注状況と判断して良いでしょう。また住友電装と自動車用機器用ワイヤーハーネスの合弁会社を設立。じきに本格稼働を開始して利益貢献を開始もするでしょう。一株純資産は1080円。明日は市場の反応をみてから。減益着地を嫌気して700円前後に2番底を確認しに行くか、第2四半期の上方修正期待を評価して上げだすか、確認してから強気買い。まず打診買い。700円接近(10月安値は683円)と800円(75日線)回復のいずれかを強気買いとします。また先週高値786円を抜くようなら反転開始ととらえてみてください。9/21(電気自動車関連/EV・PHV普及活用技術展に出展)9/19(住友電装とワイヤーハーネス開発製造の合弁会社設立/同社の超微細化超精密化技術活用して次世代向けワイヤーハーネス開発するものと予想)9/6(コネクタ需要底堅し)8/29(6月通期資料/成長の軌跡&損益計算書&セグメント状況&新規事業&今期予想)8/24(微細化精密金型技術駆使したコネクタなど電気自動車などに供給拡大)8/22(大半の新株予約900~1000円/特に950円前後で転換行使)8/20(資料開示前に/前期10期ぶり最高益更新・微細化技術をコアにセグメント利益率19%高収益体質かつ高い製品競争力・キョウデン以上の高収益構造・新工場建設など設備投資拡大中・EV電池部品生産事業に参入開始)8/10(10期ぶり最高益更新の前期と保守的予想の今期・減益予想なのに成長拡大に向け力強いコメントが記載/経営成績に関する説明&セグメント状況と感想&今期の見通し・2期連続最高益更新の可能性大・目標修正)7/18(今6月期予想は)7/9(2円増配)7/5(大和投信と大和証券持ち株比率減少・ETF解約売りと推測)6/26(イリソ電子目標株価7700円・イリソ電子と同じ車載コネクタ関連)6/14(自動車向け製品の比率高く安定的成長可能なはず・19年6月期も増収増益予想発表の可能性)5/29(新株予約権転換行使終了)5/24(買い残・新株予約権行使状況・第3四半期おさらい/生産効率化と高品質化へ地道な取り組み/営業利益率約9%・セグメント状況と財務内容)5/18(新株予約権行使状況)5/14(文句なし第3四半期・上方修正を確実視・概況・セグメント状況・目標修正)4/27(新株予約権大量行使)4/25(下落時に買い残急増)4/13(成長原資確保して業績拡大期待大)4/11(エノモトやTスマートと同じく・新株予約権下限行使価格943円に向け下落・文句なしの第2四半期資料解説/損益状況・目標修正)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1070~1100円(50週線回復・一株純資産回復・レシオ15倍)②1200~1220円(レシオ17倍)③1300~1350円(レシオ18倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1350円(今期EPS前期並み90円予想しレシオ15倍)②1450円(今期EPS前期並み90円予想しレシオ16倍・3月上場来1428円)③1530~1550円(今期EPS前期並み90円予想しレシオ17倍)】は深押ししたので修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①880~900円(週足陽転・レシオ12倍)②975~1000円(レシオ13倍強・50週線)③1100~1150円(レシオ15倍・新株予約権転換行使も含めた最多のしこり)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1150~1170円(今期純益12億円EPS83円予想しレシオ14倍)②1250円(今期純益12億円EPS83円予想し15倍)③1330円(今期純益12億円EPS83円予想し16倍)】とし、第2四半期以降徐々に利益回復していることを確認してから18年高値1428円以上に最大目標引き上げることとします。更に2期連続最高益更新を確信できればレシオ17~20倍評価まで最大目標引き上げて強気に再設定する方針とします。SP。