6728 アルバック(東1) 4125円 +130円
好決算発表しても下落を続けるカネカやメイコーなどと同じように、同社も下押しに転じるかと思いましたが踏み止まっています。第1四半期は売上1%増617億円、営業益2%減86.7億円、経常2%減89.7億円、純益4%減60.8億円、一株純益123円で着地。減益ながらまずまず。第2四半期予想の売上0%増1255億円、営業益4%増195億円、経常1%増200億円、純益14%減140億円、一株純益284円は何とか達成できそうです。通期予想の売上2%増2550億円、営業益3%増365億円、経常1%増375億円、純益29%減255億円、一株純益517円もなんとか達成できるでしょう。ただ残念ながらまだ上方修正期待の浮上には至っていません。経営成績に関する説明を読むと・・・・サーバー需要の拡大でメモリ需要も拡大して半導体関連の設備投資は継続。ただ新規設備投資は米中貿易戦争の影響などで延期のものも出始めているとのこと。しかし中長期的には設備投資は拡大を続けると同社は認識。フラットパネル向けはスマホの有機EL向け設備投資の抑制はあるものの概ね堅調とのこと。注目は受注高です。前期比32億円減(4%減)の777億円。受注は少し低調。しかし、それでも高水準を維持していることは立派と考えて良いでしょう。この受注高が拡大(増加)に転じてくれば上方修正期待が浮上し始めると考えています。セグメント状況は・・・・真空機器→受注高は5%減696億円、売上1%増544億円、営業益3%減80.8億円。不思議なことに真空機器は半導体向けの受注の方が堅調。半導体向けは、NANDフラッシュメモリやDRAM、次世代メモリ向けにスパッタリング装置や自然酸化膜除去装置、高機能デバイス製造装置、パワー半導体向け想像装置など受注売上とも前期を上回ったと。FPD及びPV製造装置は前期並みと。受注残高は1091億円。上々の数字で底堅いと判断して良いでしょう。②真空応用事業→受注高は8%増の81億円、売上1%増73億円、営業益16%増6.0億円、受注残は65億円。③感想→地味なセグメント内容でした。しかし意外に受注状況は底堅いように思います。この10~12月を会社の想定通り着地できれば、安定した受注状況と受注残高から考えて、下期には上方修正期待が浮上できそうな感じがします。まずはエノモトなどと同じように水準訂正相場がスタートすると考え強気で買い場探しを行ってOKと考えます。このまま75日線4088円を回復決別して200日線5066円、50週線5377円に短い週足陽線を連続させながら向かうと考え、心もち強気買い。4200円の25週線を完全に回復すれば静かに強気買い開始とします。8月高値4680円を抜けば心おきなく強気買いに転換することにします。9/21(半導体関連の受注は底堅い模様・カバレッジ紹介/ゴールドマンサックス証券目標株価7100円)8/30(買い推奨開始・今6月通期は4期連続の最高益更新予定・前期経営成績の概況/セグメント状況と感想・目標設定・中期経営計画数値目標変更・野村証券目標株価7304円・マッコリー証券目標株価6800円)。目標株価Ⅰ【短期目標①5000~5200円(レシオ10倍)②5700円(レシオ11倍)③6200円(レシオ12倍・50週線回復)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①6200~6300円(レシオ12倍強)②6700~7000円(レシオ13倍強・2月マド下限)】は微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①4600~4700円(レシオ9倍・8月高値4680円)②5000~5100円(レシオ10倍)③5700円(レシオ11倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①5700円(レシオ11倍)②6000~6200円(レシオ12倍・週足完全陽転)③6700円(レシオ13倍)】とし、四半期好調を確認しながら徐々に17年高値8930円に向けて最大目標引き上げて行く方針とします。SP。詳細解説コメントはまた後日に。