2162 nms(JQ) 523円 -48円
この下げはこの第2四半期の数字を知っていたのかも。第2四半期は下方修正で着地しました。第1四半期好スタートから一転して。売上285→277億円、営業益4.0→2.3億円(前期5.9億円)、経常5.0→2.2億円(前期6.0億円)、純益3.5→0.6億円(前期5.7億円)、一株純益20円→3円。下方修正した理由は、HS事業において外国人技能実習生関連受託や物流3PL受託、テクニカル流通加工事業会社設立の先行コストが発生したのに加え、PS事業で部材調達難で生産計画が後ろ倒しで期ずれしためと。また予定の固定資産売却益も下期にずれこんだとのこと。全くダメ。救いは、通期おいては、下期に外国人技能実習生を中心に受け入れ及び管理業務受託の拡大が見込まれ、PS事業の生産増加の予定だから、現段階では通期の予想の変更はないとコメントした点。確かに電源事業(PS事業)は下期から本格稼働の予定でしたから、かろうじて通期予想の売上610億円、営業益0%増13億円、経常2%増15.5億円、純益7%減11億円、一株純益64円の達成は可能かもしれません。が、しかし、第1四半期で浮上した通期の上方修正期待は完全に消滅したと考えるべきでしょう。セグメント状況は・・・・①HS事業→売上10%増91億円、セグメント益44%減1.4億円。減益ですがまずまず。先行投資しながら売上は順調に拡大中。会社のいうように第3四半期以降は利益も回復しそうです。ただその回復ペースを第3四半期以降に確認する必要はありますが。②EMS事業→売上2%減の129億円、セグメント益61%減1.5億円。これがブレーキ。国内外ともに米中貿易戦争の影響で工作機械関連の受注が計画を下回ったと。また成長戦略として業容拡大の準備を進めているベトナム拠点の先行費用も吸収することができずに大幅減益。第2四半期になって急ブレーキです。こちらの利益回復は第4四半期1~3月にずれ込むかも。③PS事業→金額は小さいもののこちらは文句なし。売上5%増56億円、セグメント益46%増の1.8億円。リチウムイオン二次電池パック工場設立などの先行費用を吸収して増益で終わることに成功。これは予定通り第3四半期から収益寄与できると思います。④感想→EMS事業の収益回復が遅れると仮定して、第3四半期でPS事業とHS事業がどれくらい挽回するかで、今期予想の達成が可能かどうかが明確になると思います。ただ、PSとHSは第3四半期から回復すると思われるので、もし下方修正してもこの第2四半期の減益分2~3億円程度の下方で済むかもしれません。また業容拡大は順調のようですから、コストコントロール能力をもっと磨いてくれれば、来期は増収増益でサプライズ決算を目にすることもできるでしょう。とは言え来週は下値模索の動き。下値は500~480円と言いましたが、10月安値451円接近の480~450円辺りまで一旦下げてくるかもしれません。月曜の動きを見て再度コメントします。また概況が早めに出ているからお休み中に確認して月曜あさイチでコメントします。ざっと眺めたのですが、さほど悲観する下方修正ではないのではないか思える概況の内容でした。月曜のあさイチで続きをコメントします。