8051 山善(東1) 1164円 -37円
好決算発表しても無反応の銘柄が今日は多いように思います。考えれば当然。中間選挙の確定を目前に控えて市場で活発に活動しているのは短期筋くらいのものでしょう。昨日発表の第2四半期は売上9%増2622億円、営業益28%増85.3億円、経常30%増85.5億円、純益28%増57億円、一株純益60円。文句なし。通期予想の売上4%増5200億円、営業益10%増170億円、経常12%増170億円、純益7%増110億円、一株純益116円の達成はこれで確実となったはず。うまく行くとわずかに上方修正する可能性もあります。一株純資産は945円。配当は32円50銭の予定。セグメント状況は・・・・①生産財関連→半導体製造装置向けは踊り場を迎えたものの、自動化需要が引き続き強く工作機械やロボットなどを組み合わせた提案型の案件など受注好調。また自動車、建機、航空機向けの測定機器や切削工具の受注も好調。自動化需要の延長としてメカトロ機器、マテハン機器、環境機器などの受注も好調。海外では、米国市場からの強い引き合い継続し工作機械の受注が高水準。中国市場は米中貿易戦争の影響があり自動車関連の設備投資に抑制感があり一服しているものの、中国全体では堅調を維持した受注に成功。アセアンも日系自動車メーカー向けの好調と。売上11%増1862億円。②消費財関連→自給自足型提案商品や空調機器蓄電池などの受注が好調で住建事業の売上は2%増289億円。家庭用機器事業も9%増の425億円と好調。③感想→少し地味な印象はあるものの、セグメント内容に死角なし。文句なしに満点です。非の打ち所がない第2四半期の数字と内容と判断します。しかも更に非の打ち所がないのが財務。主な資産項目を見ると、現金が444億円、流動化株券115億円、有形固定資産111億円、投資有価証券149億円。主な負債項目はなし。つまり無借金企業。それで現金と株券で708億円。論外。大胆な株主還元策を講じることができるはずで、今後そうすると考えます。ここはこのまま一旦強気買い。75日線13週線回復の1250~1260円を回復すれば心おきなく強気買いに転換するものとします。這うように静かにゆっくりと88年上場来高値1620円更新に向かうと考えます。10/16(買い推奨開始・工作機械等の大手専門商社/YAMAZENブランドでオリジナル家電・第2四半期と通期上方修正・2期連続最高益更新・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①1500円(レシオ13倍)②1600~1630円(レシオ14倍・88年上場来高値1620円)③1750円(レシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1750~1800円(レシオ15倍強)】はこのまま据え置きです。来期も最高益更新を確認すれば最大目標引き上げを含む修正を行うものとします。SP。