4319 TAC(東1) 252円 0円

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9第2四半期は下方で着地してしまいました。ただ11/1に単体だけ下方修正済みゆえに、株価の反応は限定的でした。第2四半期は売上2%減108億円、営業益17%減8.6億円、経常13%減8.5億円、純益10%減5.9億円、一株純益32円。この数字では3月通期予想売上212億円、営業益9%増9.1億円、経常19%増8.8億円、純益24%増5.5億円、一株純益29円を達成できるか少し微妙です。ただもし未達としても上記の第2四半期の営業益経常純益の水準では着地できそうな気がしています。セグメントを見ると・・・・①個人教育事業→売上は6%減の65億円で営業益は57%減2.9億円と大幅減益。理由は、旺盛な求人募集のために逆に公務員への就職を希望する人が減少して公務員講座が低調。また公認会計士などの他の主要講座も良いものと悪いものがまちまちの状況。その状況ゆえにコスト削減も安易に行えずコストはほぼ前期並み。ゆえに減収分がもろに減益に直結しています。ただコスト削減や新設講座で、第3四半期及び第4四半期はそれぞれ1億円程度の赤字で推移するものと考えています。ならば、通期の営業益はトントンで着地できるのではと予想します。ちなみに前期期末のこのセグメントの営業益は1.4億円。②法人研修事業は→第1四半期好調でしたが米中貿易戦争の影響などを考慮して企業からの受注が減速しています。しかし第3四半期以降には徐々にまた回復すると予想。このセグメントの前期営業益は11.3億円。今期は売上22億円、営業益5%減5.9億円。前下期の営業益は5.5億円。今期も同じで5.0~5.5億円を下期に稼ぐと仮定して通期の営業益は11~11.5億円と予想。③出版事業→人件費や返品などの引当処理も一巡して営業益はⅤ字回復。また資格試験以外の書籍が健闘して増収。売上2%増15億円、営業益28%増3億円。この事業は春以降の試験開始に向け下期の方が売上利益ともに拡大するから下期も好調と考えると、前期の営業益5.9億円以上の利益を稼ぐことができると考えます。すると6.5~7億円で今期営業益で着地すると予想。④人材事業→会計系人材紹介売上順調に拡大。医療系人材事業も順調に拡大して採算性も改善。売上1%増4億円で営業益8%増0.9億円。下期も大体上期と同じと予想して通期の営業益は1.7~2.0億円。これら①~④の営業益を合計すると、0億円+11~11.5億円+6.5~7.0億円+1.7~2.0億円で19.2~20.5億円。ここから全社費用11億円を引くと、8.2~9.5億円の営業益となります。会社予想の9.1億円はギリギリ達成できると判断します。一株純資産は313円。もろてを挙げて強気買いとは行かないものの、十分に買い対応できると判断します。ただし本格買い開始は25日線回復&日足陽転&13週線回復の263円以上で引け出してから。強気買いは75日線回復280円以上で引けてからとします。10/23(19年から相続検定&年金検定講座開設)10/18(第三種電気主任技術者は20年から人材不足顕在化)10/4(企業研修事業や情報処理講座など受講者数増加の可能性)9/14(これから開設の資格講座も多数・四半期通じて収益が安定化可能性)9/10(Z会は同社のパートナー)9/7(電験三種講座開設10月から)8/23(電験三種など新講座開設・日本アジアで初のCompTIAアウトスタンディング・リーダー・アワード受賞)8/19(技術者系国家資格講座拡充が今後の成長に不可欠・法人向け受講者数増加の一途・四半期推移予想から今営業益は9~11億円を予想・目標修正)8/6(第1四半期解説/第3四半期以降に上方修正の可能性もまだ有り/セグメント状況と感想・受講者数推移)8/3(減益着地の第1四半期・概況・受講者数と前受金推移・目標据置)7/25(第1四半期を予想)7/23(外国人就労政府支援で外国人向け教育事業に本格参入する可能性)7/18(受講者契約で季節性はあるものの前期並み第1四半期着地を予想・スタートダッシュの可能性も3割予想)7/11(法人向け研修事業が順調な拡大・目標修正)7/2(2017年度TAC受講者数21.9万人・法人研修プラン拡充中)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①320~335円(週足最後抵抗線・レシオ11倍)②360~370円(レシオ12倍強)③400~410円(レシオ13倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①410~420円(レシオ14倍・17年高値416円)②450円(レシオ15倍)③480~500円(レシオ16倍・17年高値499円)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①290~300円(レシオ10倍・25週線回復)②325~330円(レシオ11倍・週足最後抵抗線)③350~360円(レシオ12倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①360円(レシオ12倍・18年高値375円)②390~400円(レシオ13倍・17年高値416円)】とします。今期の増収増益を確実と判断できないと17年高値416円以上の目標は付与できませんから、その確認や来期の増収増益を確信できれば強気に再設定する方針とします。ちなみに、緩慢な歩みながらも業容も業績もじわじわと拡大はすると思います。また異業種企業などと提携して新たなビジネスモデルを構築する可能性もありますから、緩慢かつ安定的ながらも魅力的な企業であることは変わりないと思います。SP。