8291 日産東京HD(東1) 349円 +1円
第2四半期文句なしで着地。売上1%増748億円、営業益18%増20.9億円、経常27%増18.5億円、純益61%増13.4億円、一株純益20円で着地。親の不祥事なんのその。この着地で、通期上方修正の可能性が浮上したと判断して良いでしょう。通期予想は売上0%増1530億円、営業益1%増47億円、経常1%増41億円、純益9%増24億円、一株純36円。同社は例年下期の方が利益が厚くなる特殊性があります。そこで、過去の例と比較して今通期の営業益を予想してみたいと思います。本来なら前期を参考にすべきでしょうが、前期の下期は親の日産自動車の不正検査の問題が発生して余計なコストが同社にも生じたはずですから、前々期を例にしたいと思います。前々期(29年3月期)の下期の売上は865億円で営業益は34.3億円でした。営業利益率は約4%となります。これを今期に当てはめてみると、今下期の売上予想は746億円。これの4%となると約30億円となります。この30億円と上期の営業益20.9億円を足すと約51億円。つまり今期営業益は会社予想の47億円を超過して51億円前後に上方修正する可能性が高いことになります。しかもです。前々期の売上をけん引したのが軽自動車であるのに対して、今期の売上をけん引しているのはノートやリーフ、セレナと言った高価格帯自動車です。利益率は前々期を上回るはずです。ならば最低でも50~51億円営業益に上方修正する可能性を考えておいて良いと思います。配当は8円。一株純資産は590円。セグメント状況は・・・・①自動車関連→ノート、セレナ、リーフが好調とコメントし、売上3%増711億円、セグメント益17%増21.8億円。②情報システム→売上22%減の35億円と減収ながら、データセンターなどマネージドサービス堅調。セグメント益は3%減の2.6億円。前期に続き過去2番目のセグメント益を記録。この分だと29年3月期の営業益50億円、経常44.7億円、純益39.9億円を超過することになるでしょう。明日はこのまま買い場探し。日足の最後の抵抗線を払い切るサインの10月高値369円を抜けば、這うように静かにそのまま強気買いに転換して下さい。上げ本番は50週線380円回復ないし50週線決別サイン3月高値395円を抜いてから。10/5(2018年度上半期新車販売台数ランキング日産「ノート」首位・68年以来)9/27(東京都電気自動車購入補助発表・オリンピック開催に向け消費活発化可能性)8/2(想定外の好スタート第1四半期・概況とセグメント状況と感想・目標修正)7/6(日産ノート48年ぶりに国内販売上期トップ・セレナミニバン分野でトップ・今期予想をおさらい・第1四半期は低調スタートでも)5/17(少し上振れて通期着地・地味な今期予想・概況・6月後半か7月から買い場探し再開・350円前後の押し目で買い場探し・目標修正)4/25(日産自動車2026年3月期めどに国内販売の電気自動車販売比率5割以上に)4/3(自動車メーカー販社改革開始・会社説明会資料解説/グループ概要&業績&業績(財務)&強み&中期経営計画&感想)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①420~430円(レシオ12倍)②470円(レシオ13倍・17年高値485円)③530~540円(レシオ15倍・13年高値521円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①540円(今期純益30億円EPS45円予想しレシオ12倍)②585~600円(今期純益30億円EPS45円予想しレシオ13倍・一株純資産600円)】は修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①420~430円(レシオ12倍)②470円(レシオ13倍・17年高値485円)③500~520円(レシオ14倍強・13年高値521円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①520~540円(今期純益30億円EPS45円予想しレシオ12倍)②580~600円(今期純益30億円EPS45円予想しレシオ13倍・一株純資産約600円)】とします。SP。