6493 日鍛バルブ(東2) 352円 +5円
とても地味な会社です。しかし、とても堅実な会社。まるでエノモトと同じです。背伸びすることもなく、身の丈にあった施策を地道に講じて、地道に成長を続けています。同社は社名の通り、様々なバルブや歯車などを開発製造する会社。小型エンジンバルブを主力に、陸舶用エンジンバルブ、精密鍛造歯車、バブリリフターなどを製造販売。第2四半期もまるでエノモトと同じ。減益ながらとても堅実に着地(地味ですが)。売上3%増227億円、営業益1%減15.2億円、経常4%増16.9億円、純益47%増7.3億円、一株純益25円。地味ながらも上々です。通期予想は売上0%増456億円、営業益16%増29億円、経常15%増31億円、純益15億円、一株純益51円。ここが違い。エノモトは来期からの業績回復を予定していると思われ今通期をまだ減益の予想としていますが、同社は第1四半期の14%減(営業益)の減益幅を第2四半期で前期比トントンにまで縮めました。これで第3四半期からは増益に転換することができるでしょう。エノモトより先に業績回復(前期並みに回復)したのは、同社のエンジンバルブが自動車向けに好調だったから。エノモトも車載用リードフレームなどは好調でした。この通期予想は確実に達成できると考えて良いでしょう。配当は12円。一株純資産は820円。PBRの低さもエノモトと双璧。経営方針もまるでエノモトと同じ。3つの経営方針「基盤強化」「永続的発展」「企業風土改革」を柱に、積極的かつ地道に施策を遂行。国内は、中空エンジンバルブの量産拡大、PBWの量産開始、自動車用精密鍛造歯車好調などで大幅増収。海外は、アジアが拡大したものの、北米が減少して減収。北米の減少は多分トランプ関税の影響と思います。しかしその影響を受けても、上記の数字。文句なしです。セグメント状況は・・・・①小型エンジンバルブ→中空エンジンバルブの量産を拡大し、北米や中国向けに四輪車用エンジンバルブの輸出好調。二輪車用エンジンバルブも中大型向けに好調。海外の事業も、通貨下落でベトナムは減収となったものの、インドネシア、インド、中国は好調。北米は生産拠点の移管などの影響で大幅減収。欧州好調。汎用のエンジンバルブも好調で増収。売上1%増176億円、セグメント益3%減15.2億円。第1四半期セグメント益は7億円で18%減でしたから、文句なしに挽回。また同社は四半期3か月でだいたい7~8億円のセグメント益(営業益)を稼げる模様。下期も上期同様に15億円前後のセグメント益(営業益)上げることができそうです。②舶用部品→海外向け好調。発電用の部品販売も好調。売上9%増17億円、セグメント益2倍の0.8億円。③可変動弁・歯車・PBW→可変動弁は減収ながら、自動車用精密鍛造歯車は絶好調で、PBWは量産開始。売上27%増23億円、セグメント益0.9億円(前期は1.1億円赤字)。④その他→バルブリフターなど。売上1%増17億円、セグメント赤字0.5億円(前期は0.01億円)。⑤感想→すべてのセグメントが大きく利益貢献しているわけでは無いから満点では無いものの文句なし。打診買い。強気買いは340円接近と25週線13週線5週線回復の360円以上で引けて実施とします。50週線372円以上で完全に引けるか10月高値380円を抜くかすれば、上げ本番と考え追撃買いとします。目標株価Ⅰ【短期目標①410~420円(レシオ8倍・週足最後抵抗線・18年高値431円)②470円(レシオ9倍・17年高値472円)③520円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①520~530円(レシオ10倍強・15年高値539円)②570円(レシオ11倍)③620~630円(レシオ12倍)】とします。業績拡大を確認しながら徐々に最大目標を一株純資産800円に向けて引き上げて行くものとします。SP。