6328 荏原実業(東1) 1833円 -44円

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買い推奨再開。オルガノと同じように水処理関連事業を展開する会社です。オルガノが半導体などの産業用水処理事業を展開するのと違い、同社は上下水道処理施設関連から環境分野に至る水処理事業を展開。その同社の第3四半期は売上11%増216億円、営業益31%増18.2億円、経常29%増19億円、純益22%増13.3億円、一株純益200円で着地しました。12月通期予想は売上14%増300億円、営業益9%増18.8億円、経常8%増20億円、純益8%増14.7億円、一株純益222円です。同社は第1四半期に利益が厚くなる特殊性が存在しますから、この第3四半期の進捗ゆえに上方修正できると断言することができません。しかし、第2四半期から第3四半期に至る7~9月期の状況を見ると、営業益経常ともに56億円の売上で1億円強を積み増していますから、四半期3か月で赤字になる心配はないはず。会社の予定通りの売上300億円なら、10~12月期の売上は84億円。この売上なら営業益経常で1.5~2.0億円を積み増しすることができると思います。ならば営業益は20億円を超えて経常で21~22億円程度には上振れることができると予想します。一株純資産は2015円。配当は50円予定。セグメント状況は・・・・①環境関連→水処理プラントは受注増、計測・脱臭・省エネ分野は受注減。受注高は12%減41億円、売上3%増38億円、セグメント益は81%増6.4億円。②水処理関連→受注高は公共事業の発注が遅れている関係から36%減の66億円。売上は上下水道の更新案件の拡大で22%増106億円。セグメント益は34%増の11.9億円。③風水力冷熱機器等関連→ポンプや冷凍機、空調機器の卸売商社として活動し、受注高は0%減74億円、売上3%増71億円、セグメント益26%減の4.9億円。③感想→受注残高が前期比6.7%減の175億円と低調である点は懸念材料ではありますが、消費税の引き上げに向けの景気対策の効果などがこれから発露し始めて春には受注残も拡大すると予想していますから、この安定したセグメント内容を評価して良いと考えます。それに何せ高収益体質。これは同社が技術開発型のファブレス企業だから。この高収益性も評価しましょう。打診買い。昨日の高値1982円抜けの2000円回復から本格買い。しばらく2000~1800円で下値固めの後に反転開始を予想し1800円前後も小さく追加買いとします。目標株価は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①2200~2250円(レシオ10倍・25週線50週線回復)②2400~2450円(レシオ11倍・18年高値2480円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2450~2500円(レシオ11倍強)②2650~2700円(レシオ12倍)】とし、受注残が拡大を確認すれば強気に再設定することにします。SP。今後、第2四半期資料の解説を掲載する予定です。お待ちを。