6516 山洋電気(東1) 4430円 -195円

6516 山洋電気(東1) 4430円 -195円

第2四半期は売上5%増444億円、営業益21%増47億円、税引前純益28%増51.2億円、純益30%増37.9億円、一株純益313円で着地しました。文句なし。またこの第2四半期は昨日下方修正した数字でもあります。下方に修正しても増益は変わらないということです。同じ事が通期予想にも言えます。昨日通期予想も下方修正しました。売上996→900億円、営業益110→94億円(前期87億円)、税引前純益111→99億円(前期85億円)、純益78→71億円(前期64億円)、一株純益644円→586円に修正しました。下方に修正してもそれでも増益です。下方に修正した理由は、半導体製造装置メーカー各社が生産調整を行っており、米中貿易戦争の影響で中国での設備投資全般が低調となり受注が減少しているためと。もろ手挙げて安心するわけには行かないものの、厳格に見積もり直した上での通期の下方修正ですから、この修正した数字で通期を終えると判断して良いでしょう。来期は受注も回復するでしょうから、下方修正前の数字くらいに増収増益予想の来期の数字になるとも予想します。一株純資産は5470円。配当は110円の予定。受注高は14%減の417億円。受注残は5%減の198億円。受注残は第1の223億円から少し大きめに減ったように思いますが、第3四半期以降の受注回復に期待しておきましょう。セグメント状況は・・・・①日本→売上6%増459億円、セグメント益14%増32.3億円。米中貿易戦争の影響を考慮してはいるものの、日本企業は設備投資を本格化させている模様です。国内の設備投資が当面はけん引して底堅い受注を確保してくれると予想します。②北米→売上0%増51億円、セグメント益20%増3.6億円。③欧州→売上10%増27億円、セグメント益15%増2.5億円。④東アジア→売上13%減69億円、セグメント益22%増4.4億円。⑤東南アジア→売上10%増122億円、セグメント益56%増6.0億円。⑥感想→地域別セグメントを見ると、米中貿易戦争の影響は出てはいるものの、まだそう深刻なように見えません。当事者の中国を含む東アジアや中国の影響を色濃く受ける東南アジアと、意外にしっかりのセグメント状況です。米中貿易戦争の影響を最小限に抑えて、業績は底堅く乱高下はあるものの成長拡大を続けることができると考えます。打診買い。13週線5214円を抜けてから本格買い強気買い開始とします。目標株価Ⅰ【短期目標①5200~5500円(日足完全陽転・レシオ9倍)②5850~6000円(レシオ10倍)③6400~6500円(レシオ11倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①6500円(レシオ11倍強)②7000円(レシオ12倍)③7500~7600円(レシオ13倍)】とします。来期以降も業績拡大するようなら、最大目標を徐々に18年上場来高値10570円に向けて引き上げて行く方針とします。SP。それにしても、同社もフェローテックやエノモトなどと同じく高値からつるべ落としで下げ続けています。業績好調だったのに。言い換えると、フェローテックやエノモト同様に来年の大化け候補となるかもしれません。