8897 タカラレーベン(東1) 319円 +16円

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見たまま反応するような市場だったので、第1四半期が赤字でスタートしたことをもろに嫌気して大幅安しましたが、不動産事業者は物件引き渡し時期に特殊性があるから赤字でスタートしても本来は問題ないはず。しかし、そこまで読み込まない幼稚な市場だったあるいは短期売買ばかりの市場だったということです。これまでは。この暴落で本来の投資に徐々に目覚め始めることでしょう。第2四半期を発表。まだ減益ですが内容は上々。心配した太陽光発電関連の不安材料もないようです。同社はいち早く分譲マンションに太陽光発電システムを採用した企業。売電目的もあるかもしれませんが、ゼロミッションという省エネ観点から契約状況は上々であることを確認できました。まずその契約も進ちょく状況を。今期の引渡し予定戸数1700戸に対して契約戸数は1173戸で進捗は69%と順調。しかもこの進ちょく状況は前期の66%を上回る進捗状況です。文句なし。この進捗で、通期予想の売上17%増1300億円、営業益15%減107億円、経常18%減96億円、純益14%減63億円、一株純益58円の達成は確実視してよいはずです。あとはコストを抑制して増益転換に上方修正できるかどうかです。第2四半期は売上54%増496億円、営業益12%減24.8億円、経常23%減19.2億円、純益25%減12億円、一株純益11円で着地。第1四半期のスタートがよくなかったので、この第2四半期時点では増益転換上方修正期待することはまだ無理です。それに同社はグッドデザイン賞などを毎度獲得するほどクオリティの高い物件開発に熱心に取り組んでいます。中古マンションのインテリックスと似ています。高いクオリティーを求めるためにどうしてもコスト高になってきます。しかし、同社もインテリックスも目先のコスト高を我慢しながら取り組んでいるクオリティー優先のマンション開発が消費者の信頼を獲得してブランド化して他社との差別化と競争力を身に着けることができるようになると考えます。セグメント別の売上は・・・・①賃貸→売上5%増28億円。②管理→売上8%増21億円。③発電(太陽光発電)→45%減の80億円。稼働済5施設を売却。④その他→売上2倍の25億円。⑤不動産販売→売上2.9倍340億円。一株純資産は約400円。配当は16円予定。まだ底値ゆえ打診買い。日足の陽転の325円以上で引けてからゆっくりと本格買い開始とします。強気買いは13週線回復及び日足の完全陽転の350円回復からとします。目標は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①400~410円(週足陽転・レシオ7倍)②460~470円(レシオ8倍・週足完全陽転)③520~530円(レシオ9倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①530~540円(レシオ9倍強・18年高値545円)②580~590円(レシオ10倍)③630~640円(レシオ11倍)】とします。業績回復を四半期ごと確認しながら時間をかけて16年高値958円に最大目標を引き上げて行きたいと考えています。SP。