6315 TOWA(東1) 736円 -146円
アピックヤマダの業績回復が遅れているのはアピックヤマダ自身のせいだけでなく、封止装置市場自体の回復が遅れているためと考えておいてよいようです。半導体の封止(モールディング)市場で世界トップクラス企業の同社もアピックヤマダに続き大幅な下方修正を発表。とても不思議なことは、昨日コメントのレーザーテックのように好調な半導体関連装置もあるのに、モールディング装置市場は低調である点です。まだ理由は不明。多分、中国企業からの受注が先送りや期連れしている分がモールディング装置市場は大きいのだと思います。第2四半期を売上167→152億円(前期156億円)、営業益20→8.7億円(前期24.9億円)、経常20→9.5億円(前期24.7億円)、純益14.5→8.8億円(前期16.5億円)、一株純益58円→35円に修正。通期も修正し、売上335→313億円(前期310億円)、営業益40→19億円(前期36.8億円)、経常40→20億円(前期35.4億円)、純益29→16億円(前期30.2億円)、一株純益116円→64円に修正。これほどの減益で下方修正となるとすぐに買い場探しは当分無理。ただ少し通期予想はきつめと考えます。アピックヤマダもそうなるかもしれませんが、第3四半期か最終四半期で今回の下方修正の数字からは上振れて着地することはできると予想しています。まだ第2四半期の内容等を見てみないとなんとも言えませんが、最終的には営業益から純益まで20億円台に完全に回復して着地することはできると思います。同社もアピックヤマダもモールディング装置は1台当たりの販売単価が高いものが多く、しかも両社ともに車載向けなど次世代向けの戦略製品を投入したばかりです。1台また1台と売れ始めると劇的に業績は回復できると思います。これは電子ビーム描画装置のニューフレアにも言えることです。とは言え、しばらく様子見で。第2四半期内容を確認して再度コメントし直します。