8036 日立ハイテクノロジー(東1) 3435円 -115円
売って売って売られている半導体関連の大型株である同社が決算発表しました。第2四半期は売上8%増3630億円、営業益29%増357億円、EBIT25%増339億円、税引前純益25%増342億円、純益21%増246億円、一株純益178円で着地しました。第2四半期予想の開示はないものの文句なし。心配した第2四半期期間7~9月期は営業益194億円です。第1四半期の163億円から拡大して着地しています。この着地で、3月通期予想の売上7500億円、営業益13%増630億円、EBIT14%増630億円、税引前純益13%増630億円、純益10%増450億円、一株純益327円は、上方修正は出来なくてもほぼ確実にこの予想は達成できると考えて良いと思います。セグメント概況は・・・・①科学・医用システム→電子顕微鏡や科学機器は中国を始めとしたアジア市場で需要好調と。売上12%増983億円、EBIT37%増132.7億円。②電子デバイス→プロセス製造装置は、次世代先端プロセス投資向けに販売堅調。メモリー量産投資向けにも好調。売上14%増802億円、EBIT16%増207.8億円。③産業インフラ→社会インフラの太陽光EPC大口案件減少して大幅減ながら、液晶露光装置の大口案件獲得で産業インフラが好調。売上14%増385億円、EBIT3.1億円(前期より12.3億円増で黒字転換)。④先端産業部材→素材やエレクトロニクスは好調。自動車部品関連取引大幅増。光通信部材は販売減。売上1%増1498億円、EBIT15%増21.7億円。⑤感想→どう考えてもセグメント内容は満点です。また今後の見通しでの中で売上だけ7800億円から7500億円に下方修正したものの、この今後の見通しを読むと、『米中貿易戦争で業績の先行きに不透明さがあるというような文言の記述はありません。』。会社は今のところ、米中貿易戦争での影響は全くないと考えていると認識して良いと思います。日経平均が先行きまだ不透明なために、迷わず強気買いと言うことはできないものの、3500~3300円を歴史て安値でかつ買い場と考え、慎重にゆっくりと本格買い及び強気で買い場を探すこととします。上値の強気買い(ボトム離脱サイン点灯)は来週以降の下値確認及び下値固めの動きを確認してから、あらためて提示したいと思います。同社の決算発表を見ると、ハイテク株売りは杞憂とまでは言わないものの、売り過ぎた感はとても強いと考えます。今日から正式に買い推奨開始します。目標株価Ⅰ【短期目標①3950~4000円(レシオ12倍)②4250~4300円(レシオ13倍)③4600円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①4600~4700円(50週線・週足雲下限・レシオ14倍強)②4900~5000円(レシオ15倍)】とし、第3四半期好調を確認できれば最大目標を1月上場来高値5680円前後に引き上げる予定とします。SP。