6504 富士電機(東1) 3435円 -295円
重電企業のイメージが強いものの、同社も日本を代表するハイテク株。本日発表の第2四半期は期初予想から上方修正して着地しました。売上4000→4194億円(前期3950億円)、営業益130→185億円(前期127億円)、経常122→194億円(前期117億円)、純益75→125億円(前期62億円)、一株純益52円→87円に修正。文句なし。この上振れ着地で、上方修正するかどうかはまだ不透明ながら、通期予想の売上1%増9100億円、営業益9%増610億円、経常11%増625億円、純益9%増415億円、一株純益290円の達成はほぼ確実と判断して良いと考えます。配当は中間2円増配の8円。期末は未定。一株純資産は2630円。経営成績に関する説明を読むと・・・・米中貿易戦争を背景に不透明感を強めつつあると外部環境をとらえた上で、中期経営の完遂に向け、パワーエレクトロニクス事業の強化、パワー半導体事業の拡大などに積極的に取り組んだとコメント。これを受けて第2四半期は、全部門が増収となり、営業損益は主要5部門が増益となったとコメントし、第2四半期期間としては過去最高益を更新したと結んでいます。文句なしで力強い会社コメントです。セグメント状況は・・・・①パワエレ・エネルギーソリューション→売上5%増942億円、営業益30億円増の50億円。産業向け変圧器などの需要堅調。施設電機類は大口案件獲得増加。工作機械の機械セットメーカ需要堅調。②パワエレ・インダストリーソリューション→売上2%増1418億円、営業益1億円増の19億円。中国アジア向けに自動化需要が旺盛で、低圧インバータ、回転機、FAシステムなど国内外で好調。プロセスオートメーションは大口案件獲得。放射線機器やシステム事業も増加。③発電→売上30%増492億円、営業益7億円増の19億円。火力・地熱・太陽光発電システム案件増加。④電子デバイス→売上11%増718億円、営業益18億円増の86億円。自動車向けパワー半導体の需要が絶好調。⑤食品流通→売上1%増563億円、営業益4億円増の26億円。自販機は中国市場で回復。国内顧客向けも増加。コンビニ向けは需要減少。⑥その他→売上2%増303億円、営業益4億円増の11億円。⑦感想→セグメント内容は言うまでもなく満点です。市場が弱気の半導体事業(電子デバイス)にしても、自動車向けに好調と会社はコメント。また中国市場向け需要にしても、この短信の中には弱気な文言は見られません。日立ハイテクと同じで、米中貿易戦争の影響は今のところ皆無と判断して良いと考えます。年初安値を本日更新。今日から買い推奨開始します。3350~3500円を下値と考え、明日は打診買いして3350円前後を強気買いとします。上値の強気買いは来週の動きを確認しボトム離脱サイン点灯する場面を探してコメントいたします。ちなみに10/2高値4760円から急落。4760円は1月年初来高値4775円更新目前だったことになります。考えられない急落です。Ⅴ字で戻す可能性もあります。目標株価Ⅰ【短期目標①3850~3900円(レシオ14倍)②4200~4300円(50週線回復・レシオ15倍強)③4400~4500円(レシオ16倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①4500~4700円(1月年初来高値4775円)】とします。来期も増収増益なら最大目標を引き上げて強気に再設定します。SP。