6858 小野測器(東1) 849円 +33円

6858 小野測器(東1) 849円 +33円

第3四半期は売上24%増107億円、営業益6.3億円(前期は2.6億円赤字)、経常6.6億円(前期2.3億円赤字)、純益4.1億円(前期2.1億円赤字)、一株純益37円で着地しました。累計で見ると上々ですが、第3四半期期間(7~9月)だけを見ると赤字でした。1.2億円の営業赤字です。景気減速の影響かとも心配したのですが、必ずしもそうとは言い切れません。同社は利益が第1四半期に集中し傾向があります。毎度のこと、第1四半期以降は四半期赤字で通過することもままあります。今回も毎度のこととも考えます。ただ、私は、この7~9月期も第2四半期期間と同じようにトントンの営業益以下で着地して営業益は7億円前後を予想していましたから、やはり景気減速の影響はあると思います。しかし、その影響を最小限に抑え込むことには成功したと考えます。また最大の注意点は、この数字と受注残の減少のために(受注残は前年同期比14%減の59億円・これも減少はしているものの最小限に抑え込んではいる模様)、通期予想の売上16%増141億円、営業益5.7倍の10.5億円、経常5倍の10.8億円、純益3.5倍の7億円、一株純益61円の達成が可能かどうかという点ですが、会社は特注試験装置の受注が減速はしたものの今期の売上計上となる分の受注残は確保しており、計測機器は受注が堅調であるために通期予想は達成可能と判断して変更なしとコメントしています。会社のこの言を信用して良いでしょう。セグメント状況は・・・・①計測機器→騒音や振動計測に使用されるデータステーションを中心とする解析装置やセンサー類の受注は好調。受注高は6%増の38億円で売上9%増の36億円で、セグメント益2倍の4.5億円。まずまず。次四半期以降も堅調を維持できそう。②特注試験装置とサービス→受注高は少し減速して12%減の63億円、売上34%増の70億円、セグメント益1.7億円(前期は4.8億円赤字)。受注高は減少したものの最小限に抑えて安定した受注を確保はできたと判断します。また、新技術研究、特注商品の標準化やモジュール化、受託試験サービスやコンサルティングの積極化などを進めて、自動車メーカーに密着型の営業活動及びサービス提供を推進するともコメント。③感想→セグメント内容は満点とは行かないものの合格点を付与できると判断します。一株純資産は1300円(自己株除外)。上々の決算ゆえに下値は800円前後で堅いものの、再騰サイン点灯はお昼に申し上げたように850円以上で引けること(25日線回復すること)。ゆえに打診買い。850円以上で引け出してから、ゆっくりと本格買い強気買い開始とします。9/25(ドイツ企業と次世代自動車エンジニアリング領域での具体的提携に合意)9/20(財務内容)7/25(買い推奨開始・文句なしの第2四半期・12月通期上方修正発表済み・概況/経営成績に関する説明&セグメント・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①940~950円(レシオ15倍・年初高値951円)②1050~1070円(レシオ17倍)③1150円(レシオ18倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1150~1200円(レシオ19倍)②1260~1300円(一株純資産1300円・レシオ20倍)】はこのまま据え置きとします。SP。