6937 古河電池(東1) 820円 -14円
第2四半期をわずかに修正しました。売上290→281億円(前期262億円)、営業益4.0→3.1億円(前期4.1億円)、経常2.5→3.1億円(前期2.1億円)、純益2.0→3.3億円(前期2.4億円)、一株純益6円→10円に修正。わずかな修正に過ぎないものの、この修正で安心感が強く醸成されるはずです。同社は下期に利益の大半が集中す決算処理上の特殊性を有しています。通期予想は売上5%増の640億円、営業益7%増32億円、経常6%増30億円、純益3%増22億円、一株純益67円です。そして第1四半期は4%増の133億円ながら営業益0.5億円(前期1.9億円)、経常0.7億円(前期1.7億円)、純益0.8億円(前期1.5億円)と減益のスタート。この第1四半期スタートを受けて、もし第2四半期が赤字となるようなら、通期は下方修正する可能性も浮上するかと心配していました。この心配は私だけではなく市場の共通した懸念材料だったと思います。しかし、この心配された第2四半期が赤字に転じるどころか、前期比増益(経常以下)に転じて、しかも第1四半期の大幅減益から挽回を果たしたことは(低い水準ですが)、会社の想定通りの増収増益で今期末を終えることがほぼ確実になれたと判断して良いと考えます。修正の理由を見ると、売上に関しては自動車用電池は好調ながら、海外と産業用電池が低調だったとのこと。営業益は産業用電池が低調のために期初の見通しを下回るものの、経常以下は受取配当が増加して(関連企業が順調な業績だったということでしょう)期初予想を上回ったと。一株純資産(第1四半期時点)744円。配当は1円増配の11円の予定。下期は自動車用電池がけん引して会社の想定通りの数字を確保可能と判断し、明日から打診買い。7月の年初来安値800円に対して二番底を確認するようなら800円割れを強気買いとし、75日線860円を回復して来るなら、860円からゆっくりと本格買い開始とします。強気買いは25週線881円回復の880~900円で引け始めてからとします。目標株価は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①950~970円(50週線・レシオ14倍強)②1050~1070円(レシオ16倍)③1130~1150円(レシオ17倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1150~1200円(レシオ18倍・1月年初来高値1259円)】とします。第2四半期の内容を確認して業績好調を継続できると判断すれば最大目標を年初来高値1259円及び17年高値1344円前後に引き上げる方針とします。SP。