3174 ハピネス&D(JQ) 945円 +26円

3174 ハピネス&D(JQ) 945円 +26円

商いの無いサイネックスをコメントしたついでに、上々の決算発表を終えているものの、ど閑散で買い手不在のために推奨する意欲がまだわかない株を紹介しておきます。同社の前8月通期は売上6%増203億円、営業益1%減5.1億円、経常0%減4.9億円、純益27%増2.7億円、一株純益108円で着地しました。手放しで喜べるような数字はないものの、景気が減速(消費も減速)しながらよくぞ前期比並で着地できたと思いますから、十分に合格点をこの通期に付与して良いと判断しました。今期予想は売上3%増210億円、営業益6%増5.4億円、経常6%増5.2億円、純益3%増2.8億円、一株純益113円と発表。地味ながらも文句なし。配当は前期23円から増配して26円と発表。一株純資産は913円。今期予想の達成はほぼ確実のはずです。理由は前四半期営業益等の推移を見ればわかると思います。まずは第1四半期営業益は例年通り0.5億円赤字のスタート。第2四半期は4.6億円の会社予想に対して4.2億円(増益)で着地。第3四半期は景気の減速の動きが出始めて前期比減益の4.8億円で着地したものの、最終通期で前期並みで着地に成功。つまり、低い数字ではあるものの、意外にコスト管理能力が高く、景気が減速しても安定した黒字は四半期ごとに稼ぎだすことはできるということです。ゆえに、ほぼこの通期予想の達成は確実視しておいて良いと考えます。経営成績に関する説明を読むと・・・・猛暑や大型台風の相次ぐ到来という消費環境の中で、厳選した出店とオリジナルブランドの確立、EC事業の拡大などに取り組んだとコメント。店舗展開は松本、岡山、つがる柏、甲府昭和、座間、富士見(埼玉)、いわき小名浜に出店。長野、山梨、神奈川、福島は同社初出店とのこと。またバッグと小物を扱う新業態の店舗もイオンレークタウン内に初出店したと。店舗数は77店舗を展開。また既存店も15店舗で改装工事を行ったと。営業施策は、顧客の自由度を高めたオープン陳列売り場展開や値ごろ感ある商品拡充、協賛セール展開、高額商品の予約販売や宝石ブランド製品の販促キャンペーンなどを展開したと。いちいち地道。これだけ地道で細かい施策を講じているから安定した収益を確保できるのでしょう。商品別売上は、宝飾品が4%増33.8億円。時計は高額海外ブランド好調で14%増の64.4億円。バッグ小物は1%増の104億円。まずまず。まだボトムの只中でど閑散ゆえに打診買い。ボトム離脱サイン点灯の75日線回復と8月マド下限1015円回復の1020円以上で引けてからゆっくりと本格買い開始とします。完全な強気買いは25週線1037円回復の1050円以上で推移し始めてから開始とします。目標株価は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①1100~1130円(レシオ10倍)②1230~1250円(レシオ11倍・50週線回復)③1350~1400円(レシオ12倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1450円(レシオ13倍・週足最後の抵抗線)②1550~1600円(レシオ14倍・3月年初来高値1678円)】とします。業績好調を四半期ごとに確認できれば最大目標を17年高値1821円にまず引き上げる予定とします。来期も業績拡大するならその時には13年上場来高値2075円前後に最大目標を引き上げる方針とします。SP。