8155 三益半導体(東1) 1820円 +52円

8155 三益半導体(東1) 1820円 +52円

半導体関連企業の業績はやはり好調と思われます。同社はシリコンウエハーの研磨加工などの受託を行う企業です。また使用済みのシリコンウエハーの再生処理などの事業も行っています。その同社の第1四半期は売上42%増230億円、営業益24%増14.9億円、経常24%増14.8億円、純益24%増10.1億円、一株純益31円で着地。文句なしのスタートダッシュです。このスタートで第2四半期予想の売上30%増440億円、営業益22%増29.5億円、経常22%増29.5億円、純益20%増20億円、一株純益62円の達成はほぼ確実となったはずです。更に5月通期予想の売上21%増900億円、営業益21%増54.5億円、経常23%増54.5億円、純益20%増37億円、一株純益115円の達成もほぼ確実になったはずです。米中貿易戦争の影響があってもです。更に言えば、米中貿易戦争の影響が軽微であったり解決したりするようなら、上方修正する可能性も今後浮上すると考えておいても良いと思います。ちなみに、会社の自信の表れかもしれませんが、経営成績に関する説明を読むと、米中貿易戦争の文言は一語たりともありません。半導体電子部品業界は好況との認識のまま。また最先端加工技術と低コスト化で自社開発製品の拡販に努めたとコメント。セグメント状況は・・・・①半導体事業部→300㎜ウエハーを中心に高水準の生産を維持できたとコメントし、原価低減も推進したと。②産商事業部→自社開発製品の拡販に努めて利益率上昇。③エンジニアリング事業部→開発に特化して自社製品の開発を強く推進し、半導体装置の開発設計製作に意欲的に取り組んだと。④感想・・・・地道な努力が如実に業績に反映されており文句なし満点のセグメント内容でした。また5月期末の294億円の売掛金は8月末で334億円に拡大。受注が足元も好調である証です。やはり上方修正できるかもしれません。一株純資産は1820円(自己株除外)。配当は30円の予定。すでにレシオは15.8倍ですが、上方修正期待を内包してレシオ20~23倍まで評価できると判断して、買い推奨を開始します。株価は昨日75日線回復してやっとボトム離脱のサインを点灯したばかり。週明けはこのまま強気買いとします。目標株価Ⅰ【短期目標①1950~2000円(レシオ17倍強・50週線回復)②2100~2150円(レシオ18倍強)③2300円(レシオ20倍・1月年初来高値2322円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2300円(今期ないし来期純益40億円EPS125円予想しレシオ18倍強)②2500円(今期ないし来期純益40億円EPS125円予想しレシオ20倍)】とします。今後の四半期で業績拡大を確信できれば最大目標の引き上げを含み再設定することにします。SP。