3036 アルコニックス(東1) 1629円 +38円
買い推奨再開。先の第1四半期は上々でした。売上13%増666億円、営業益18%増20.1億円、経常6%増20.7億円、純益13%増16.3億円、一株純益63円で着地しました。同社は今通期予想を売上8%増の2700億円ながら営業益4%減70億円、経常3%減77億円、純益3%増55億円、一株純益212円と慎重な予想としています。慎重な予想の理由は世界経済の不確実性とともに人件費などを含むコスト上昇を勘案してのものと思います。しかし、その不確実性や警戒感の予兆につながるような動きは先の第1四半期はなかったことになります。まず経営成績に関する説明を読むと・・・・非鉄金属業界は市況上昇や事業環境の改善が進み、自動車の電装化軽量化の恩恵でアルミをはじめとする非鉄の需要は旺盛で、半導体関連において旺盛な設備投資で非鉄の需要が旺盛と。スマホ関連は伸びが鈍化と。第1四半期の好調は、半導体製造実装装置関連や自動車関連、メッキ関連のけん引して好調だったと。また商社流通分野の非鉄や電子材料の取扱も好調で増収増益だったと。次にセグメント状況は・・・・①商社流通(電子機能材)→スマホ関連部材は在庫調整があったものの総じて堅調。二次電池関連等は底堅し。チタンやニッケルも堅調。レアアースも増収。売上34%増225億円、セグメント益6%増3.0億円。②商社流通(アルミ銅)→夏場の繁忙期前ながらアルミや銅の取扱増加して増収。売上5%増347億円、セグメント益は1%減4億円。③製造(装置材料)→メッキ材料が中国と北米拠点からの出荷が好調。溶接棒や溶射施工も自動車向けに好調。非破壊検査装置分野も自動車や鉄鋼など向けに堅調と。売上19%増55億円、セグメント益2.1倍の3.3億円。④製造(金属加工)→半導体実装装置向け研削加工部品は旺盛な実装装置需要で絶好調。自動車向けの試作部品は減少したものの、精密切削加工部品や金属精密プレス部品好調。売上は3%増の52億円。なれど2月に竣工したばかりの新工場の稼働開始で、減価償却を開始したり、新工場分の製造原価の上昇で減益。セグメント益5%減の10.3億円。徐々に増益に転じて行くでしょう。⑤感想→セグメント内容はほぼ満点の状況です。やはり通期は上方修正するものと考えます。ちなみに第2四半期は売上1350億円、営業益0%増35億円、経常1%増38.5億円、純益1%減27.5億円、一株純益106円の予想。これは高い確率でわずかにながら上振れて着地できると予想します。一株純資産は1500円。配当は38円予定。昨日やっと75日線回復して引けました。ボトムを離脱しかけています。週明けは心もち強気買いとします。日足の完全陽転と雲抜けの1700円から強気買いとします。また8月高値1836円を抜くと25週線と決別となる強い上げサイン点灯するので迷わず追撃買いとします。3/14(文句なし第3四半期・概況とセグメント状況と感想・目標修正)2/9(買い推奨再開・文句なし第3四半期・概況・目標再設定)。目標株価は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①2050~2100円(50週線回復・レシオ10倍)②2300~2350円(レシオ11倍)③2550~2600円(レシオ12倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2600~2700円(レシオ12倍強・2月上場来高値2690円)】とします。大幅増益に上方修正するようなら最大目標を上場来以上に引き上げて再設定する予定とします。SP。