7613 シークス(東1) 1994円 +49円
UKCHDとバイテックHの経営統合を受けてエレクトロニクス商社関連株が再編活発化の思惑から買い直される可能性。新たに同社も買い推奨再開します。先の第2四半期は同社も前期比減益でした。売上7%増1199億円、営業益7%減43.7億円、経常8%減45.9億円、純益1%減34.6億円、一株純益70円。第1四半期も減益で減益幅はほの第1四半期も第2四半期も同じ程度です。しかし同社の今12月通期予想は売上14%増2670億円、営業益13%増110億円、経常4%増110億円、純益8%増77億円、一株純益156円。現時点で下方修正する可能性が高いものの、下方修正してもわずかな増益か前期並み水準では着地できると考えます。配当は27円。一株純資産は1175円。まず経営成績に関する説明を読むと・・・減益ながらも悲観は感じられません。世界経済の状況を、米国経済は企業収益拡大と個人消費の堅調な推移で景気は着実に回復とコメントし、欧州経済も似たような理由で緩やかな回復と定義、アジアや中国は堅調と定義しています。会社は足元ではまだ今期予想の達成を現実のものと考えているようです。セグメント状況は・・・・①日本→家電機器用材などの出荷が減少して売上4億円減の403億円、セグメント益は1億円減の3億円。②中華圏→車載関連の出荷が好調。売上46億円減の432億円、セグメント益1.3億円減の15.2億円。減益の理由は新たな製造子会社のテコ入れの先行費用のため。③東南アジア→車載関連好調。売上51億円増の509億円、セグメント益3.2億円増の15.9億円。④欧州→車載関連好調。売上9億円増の65億円でセグメント益は1.4億円減の0.3億円。減益の理由はこれも新たな製造子会社のテコ入れ費用のため。⑤米州→車載好調でも円高でわずかな減益。売上は0.2億円減の253億円、セグメント益4.1億円減の7.4億円。減益の理由はメキシコ工場の業容拡大に伴い先行投資費用を計上したからとのこと。⑥感想→①~⑤までのうちで全く評価できずに減益のものは①日本だけ。減益でも業容業績拡大のための成功費用のために減益。しかも注目はその先行費用の使い方。同社はエレクトロニクス商社ではあるものの、加賀電子やnms、ミタチ産業あるいはダイトロンと同じように、EMSや製販一体型企業に大変身中です。その変身のためにほぼ大半の先行費用をかけているものと考えて良いはずです。ひょっとしたら、その先行費用からの収益寄与が最終期前後から始まるとすれば、会社の想定通りの増収増益で着地できるかもしれません。ちなみに同社株はみずほ証券がカバレッジ中です。最上位『買い』を継続して目標だけ3100円→2900円に引き下げています。しかし十分に3000円前後に向かうことができる第2四半期と判断します。ただし打診買いまだ。ど底値圏だから(年初来安値は先週木曜の1926円)。日足の陽線を連続するのと25日線回復(2100~2130円)で本格買い開始とします。強気買いはマド埋め完了の2140円からとします。目標株価Ⅰ【短期目標①2300~2350円(レシオ15倍・すべての移動平均線回復)②2500~2550円(レシオ16倍)③2650~2700円(レシオ17倍・3月上場来高値2630円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2700~2800円(レシオ17倍強)】とし、業績拡大が順調なら最大目標を引き上げて再設定することにします。SP。