8897 タカラレーベン(東1) 333円 +1円

8897 タカラレーベン(東1) 333円 +1円

今や割安だからと言っても、もはや一旦は何を買って儲かりそうなほどに割安な株がゴロゴロある状態ですから、割安なことは強い買い材料になりづらいものの、しかし本当に割安。昨日今日と年初来安値を更新中。これもワールドHDやインテリックスと同じです。8月末からつるべ落としで下げています。ただ2銘柄と違う点は商いがあり売りに買い向かう動きがある点。その点から言うとワールドHDやインテリックス型というより、年初来安値を更新すると同時に買い残が増加の一途のフェローテック型に近いかもしれません。ゆえに、フェローテックと同じで反転開始するのには戻り売りをしばらく吸収する下値持ち合いレンジ形成が必要となると思いますから少し出遅れて反転すると予想。買い残は現在438万株です。8月の360万株から約80万株増加。売られている理由を本当のところは需給ゆえにでしょうが、あえてその理由を考えると表向きは第1四半期が大幅な減益での着地になったことと、メガソーラーを運営しているからでしょう。このメガソーラーを含む発電事業は今後見直しが必要だと思います。中期経営計画の数値目標では今期の発電事業の売上を108億円と予想し来期を211億円としています。今後買取価格が半分になると想定すると今期目標は達成できるとしても来期以降は数値目標の変更が必要で、同時に若干の中期経営計画の修正や再設計が必要ということになります。この点を心配してもし売り込まれているとすれば、それはまさに今の時点では杞憂のはず。買取価格の引き下げは来期以降の話ですし成長シナリオを書き直せば済むだけの話です。またもう一つの理由として考えるられる第1四半期の低調な出だしを嫌気して売り込まれているとするとそれも大いに杞憂のはずです。最も大事な新築分譲マンションの第1四半期における契約状況は前期の51.6%とほぼ同じ51.1%の契約進捗率です。引渡し予定戸数1700戸に対して868戸の契約を終えています。第2四半期で70~80%に引き上げと思いますから、マンション分譲事業においても低調なスタートでも文句なしの状況です。また、戸建分譲事業も同様でしょう。また同社は17年12月に松山にドーミーイン松山を開業してホテル事業に参入。今期は水戸と盛岡に開業の予定で、更に名古屋・京都・大阪・福岡と計10棟のホテル建設を推進中です。更にゲストハウスも開業。昨年12月に京都烏山の賃貸マンションをゲストハウスにリニューアルして、同じように京都・大阪・東京とゲストハウススタイルのホテルプロジェクトを8棟も推進中です。これらの開発コストが先行しているから第1四半期が大幅減益で着地したと考えるべきです。同社の場合は、これら建設中のホテルなどの収益寄与が来期以降に本格化すると思うので、四半期ごとに減益幅を縮めても前期の最高益更新となる増益転換へ上方修正は今期期待できないかもしれませんが、中期経営計画のシナリオの修正を行っても来期には最高益を更新することができると思います。また同社は6月にタカラレーベン不動産投資法人の東証上場承認を発表しました。このリートの設立で出口戦略が容易になったことと、もう一つはこのリートのパートナー企業の存在です。このリートは同社とPAGインベストメント、ヤマダ電機、共立メンテナンス(ホテルドーミーイン運営企業)とで設立して運営。これら企業と連携しながら新たな成長を目指すのだと考えて良いということです。ならば、費用先行や太陽光発電の買取価格が半分になっても、来期以降の成長拡大に疑いを抱く必要は全く無いと考えます。日本エスコンが中部電力と資本業務提携して、サムティが大和証券Gと協業して成長拡大を目指すと同じようにです。PBRは1倍割れ。レシオはついに5.7倍。下げ過ぎ。また今後同社は日本エスコンのように、共立メンテやヤマダ電機を割当先に第三者割当増資を行い資本業務提携を正式に締結する可能性もあります。ここは下げ過ぎと考え一旦は強気買いとします。反転しても買い残の整理吸収のためにしばらくは400円前後で小動き収斂して下値を固めて、反転開始はその後になると予想します。ゆえに、この350円割れ(PBR1倍割れ)は一旦は強気買いしておいて、しばらく模様眺めののちに本格的に買い場探し開始予定とします。強気買いは同社も基本的に25週線回復ともなる8月高値423円抜けからとなります。8/1(大幅減益スタート第1四半期・概況/セグメント&契約状況&大型プロジェクト複数進捗中・目標修正)6/25(不動産投資法人東証上場承認を発表・出口戦略拡大でサムティなどと同じ業容拡大にこれから・通期・概況・セグメント状況・契約残状況)6/22(推奨再開・概要・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①450~470円(レシオ8倍・50週線)②520~530円(レシオ9倍・年初来高値545円)③580~590円(レシオ10倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①590~600円(レシオ10倍強・今期EPS65円予想しレシオ9倍強)②650円(今期EPS65円予想しレシオ10倍)】は発電事業の今後のシナリオ修正などを考慮して一旦弱めに修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①410~420円(レシオ7倍強・25週線回復・8月マド埋め完了)②460~480円(レシオ8倍強・50週線回復・週足完全陽転)③530~550円(レシオ9倍強・1月年初来高値545円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①550~580円(レシオ10倍)】とし、中期経営計画の修正等を確認してから再設定することにします。SP。