9619 イチネンHD(東1) 1360円 +33円
負ののれん発生益の計上で第2四半期と3月通期を上方修正。第2四半期を売上428億円そのまま(前期407億円)、営業益31.3億円そのまま(前期30.8億円)、経常31.4億円そのまま(前期31億円)、純益19.8→32.8億円(前期19億円)、一株純益80円→133円に修正。3月通期も修正し、売上860億円(前期813億円)、営業益61億円(前期59億円)、経常61億円(前期59億円)とそのままに純益のみ38.6→51.6億円(前期38億円)、一株純益156円→209円に修正。配当も36円から40円に増配すると発表。増配等も良いことですが、この上方修正の発表で、業績は一応会社の想定通りに進捗しているのだと考えて良いはずです。いまだにボトムの只中ゆえに、まずはボトム離脱サインが点灯する25日線回復1400円以上で引けてから本格的に買い場探し開始するように。強気買いは25週線1418円・週足陽転1420円回復の1420~1450円に突入してから開始するように。9/8(岩井コスモ証券新規カバレッジで目標株価1900円)7/30(地味ながらも上々第1四半期・概況・セグメント状況・目標据置)5/9(最高益更新予想の今期でもあまりに地味・概況・目標修正)1/26(自動梱包機等関連会社買収・目標修正)1/10(目標修正)1/9(野村証券が目標株価2300円でカバレッジ開始)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1600~1650円(レシオ10倍強・週足完全陽転)②1800~1850円(レシオ12倍)③2000円(レシオ13倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2000~2100円(レシオ13倍強)】。SP。会社説明資料を。(1)経営方針・・・・①自動車分野以外で安定的に営業益10%以上を稼ぐ事業の柱を育成。②企業規模拡大。③21年3月期の中期経営計画の数値目標は営業益85億円で自己資本380億円超(前期まで15連続増益で営業益59億円)。(2)成長戦略・・・・①自動車のリース事業やメンテナンス受託事業を地方都市に拠点展開し既存事業の規模拡大を目指す(今のところ順調)。②中国やアセアンでのケミカルズや機械工具販売の展開(前期は減収ながら順調)。③積極的M&A。(3)自動車リース事業(オートリース)・・・・契約残は703億円で契約高は316億円。契約台数は80955台。緩やかなながらも拡大を継続中。また中小企業向けにまだまだ市場の開拓余地はあると会社は判断。オートリース事業の拠点数は22拠点。リース満了の中古車はニュージーランド向けに輸出。(4)自動車リース事業(メンテナンス受託)・・・・契約残は78億円で契約高は58億円と安定的に拡大。契約台数は80025台と少し踊り場。同社の強みは全国8300社の提携整備工場をネットワーク化していること。業界屈指の高点検率とのことです。更に次世代への対応として、電気自動車やハイブリッド自動車の整備ネットワークの構築を開始したとしています。(5)自動車リース事業(燃料販売・車体修理管理サービス)・・・・燃料の販売はエコカー普及で今後減少を予想。しかし、車体の管理台数の拡大や売上台数の拡大で、燃料販売減少に替わる売上の柱に育成する予定。すでに法人顧客の新規開拓や損保からの受注が増加して、管理台数は増加の一途。(6)自動車リース事業に関する感想・・・・大幅な増収増益は期待できないものの安定的に拡大を続けることのできる強固なビジネスモデル。また、同社の強みは幅広い取引先を有していること。その強みを活かしてコインパーキング事業は東京医科歯科大学などの病院や公共機関の施設の付帯駐車場の管理などを獲得しています。とても良い戦略でした。次回は、自動車リース事業以外に関して紹介したいと思います。