4118 カネカ(東1) 986円 -4円
まだ下値ボトムの確認中。本格買いは来週以降に日足連続陽線や週足の陽線を確認してから。すでにコメントの通り第1四半期は文句なし。3月通期予想の達成に関しても疑いの余地を挟む点は皆無に近いと考えます。まずはセグメント状況を・・・・・①マテリアルソリューション→塩ビ樹脂や苛性ソーダは国内外で好調。モディファイヤーは非塩ビ向け用途拡大でアジアを中心に堅調。変成シリコンポリマーは世界オンリーワン製品でマレーシアに新設備で販売増を継続。現在ベルギーに新拠点建設中とのこと。また欧米でニーズが高まりつつある生分解性ポリマーの生産設備増強を決定したとコメント。また自動車や電子部品向けに開発したエポキシマスターバッチは用途開発が進展して次世代素材として航空機や宇宙産業向けに複合材に採用の動きあるために生産設備を新設予定と。この製品もオンリーワン。②クオリティオブライフソリューション→超耐熱ポリイミドフィルムはスマホ高機能化に対応して堅調に需要増でディスプレイ向けに用途拡大。超高熱伝導グラファイトシートはデジタルデバイスの小型化などのために飛躍的需要増を想定し大規模生産設備増強を決定。ちなみにこれもオンリーワン製品。パフォーマンスファイバーはアフリカ市場において高機能頭髪向けに拡販を期待し、欧米では作業服向けに需要旺盛と。高効率太陽電池成ン製品は窓や壁などの建材との一体型で住宅やビル向けに需要の掘り起こしを行うとのこと。③ヘルスケアソリューション→高機能バルーンカテーテルや電極カテーテルなど新製品販売順調。海外での販売も拡大。カネカユーロジェンテック社のバイオ医薬品の販売も順調で、生産能力の増強を進めている最中と。またカネカシンガポールではAPI・中間体製造用途の連続生産設備を導入して6月から稼働開始と。低分子医薬品分野の事業強化をはかる予定と。④ニュートリションソリューション→機能性食品を積極的提案型営業で需要開拓推進中。発酵バターも開発して販売開始。主力のコエンザイムQ10は米国市場を中心に堅調と。またスペインの乳酸菌会社を活用してサプリメント素材拡充中と。⑤感想→なんと言って良いやら。昔、鈴木宗男氏に「疑惑の商社」と言った政治家がいましたが、まさにカネカは「技術の商社」で「オンリーワンの宝庫」と言えると思います。以前、オンリーワン企業として荒川化学を強気で買い推奨して大きく上昇しましたが、オンリーワン製品の数の多さとグローバル展開力などを見ると、同社はこの荒川化学(4968)以上の株価上昇と上げ時間の長さとなってもおかしくないと考えます。本当なら、こんな地合いの方向性が不安定な時にこそディフェンシング&成長&好業績株の代表選手として幕間で強く買われれ当然の株と思います。しかし、そもそも買い手自体が市場にいないから言っても詮無いことですが。25週線回復の1050円から心おきなく強気買いを始める予定で。9/5(会社紹介・買い推奨開始・第1四半期・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①1120~1150円(レシオ16倍)②1250円(レシオ18倍・5月年初来高値1201円更新・15年高値1278円)③1350~1400円(レシオ20倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1450円(レシオ20倍強)】は微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1150円(今期純益250億円EPS76円予想しレシオ15倍)②1280~1300円(今期純益250億円EPS76円予想しレシオ17倍・16年高値1265円更新)③1370~1400円(今期純益250億円EPS76円予想しレシオ18倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400円(今期純益250億円EPS76円予想しレシオ18倍強)②1500円(今期純益250億円EPS76円予想しレシオ20倍)】とします。業績拡大継続を確認しながら06年上場来1606円以上に最大目標を引き上げる方針とします。SP。