8699 澤田HD(JQ) 1010円 +1円

8699 澤田HD(JQ) 1010円 +1円

昨日コメントした学研やコメ兵と同じで先にリストアップしていた株です。8月安値835円前後から9月に入り猛烈に上げ始めて昨日までで日足陽線が6本。押すだろうと思っていたら、今日の高値1044円まであっての押しと想定外の押し方。下値は昨日のマドの990円前後と考え、打診買いから入り、990円割れと200日線1025円回復のいずれかを強気買いとします。詳細はコメ兵、学研、ニッパツなどと同じく明日以降コツコツと紹介して行きますが、まずは先の第2四半期をざっと。営業収益5%増の130億円、営業益45%増22.6億円、経常66%増25.7億円、純益26%増13.1億円、一株純益33円で着地。文句なし。前期の大幅増益に続き今期も増益を大きく確保。同社は金融事業ゆえに業績予想の開示はなし。しかし、この着地で前通期の営業収益520億円、営業益71.9億円、経常71.4億円、純益42億円、一株純益106円から増収増益で着地するはほぼ確実です。好調の理由はハーン銀行。セグメント状況を見ると、①銀行関連事業・・・・・ハーン銀行、キルギスコメルツ銀行、ソリッド銀行を運営し、ハーン銀行(モンゴル最大の商業銀行)が好調なため営業収益7億円増の111億円、営業益9億円増の21億円で着地したと。そのハーン銀行は建設や不動産などの不良債権になりそうなものに対しての融資を厳格化して臨んだおかげで安定的に業績業容ともに拡大中です。預金残高は18%増で、融資残高は11%増、資金運用収益は11%増と文句なしの状況。安全性も文句なし。モンゴルの銀行の中で最上の安全性を有する銀行になったかもしれません。しかし、ハーン銀行とは逆に、キルギスコメルツ銀行は貸出金利の低下と業容拡大のための費用先行でまだ収益貢献できない状況。ソリッド銀行(ロシア・持分法企業)もまだ低迷中。銀行事業は相対的には合格点ながら満点を付与するまではまだ道半ばと言えると思います。②証券関連事業・・・・エイチエス証券。6月時点の預かり資産は242億円増の3974億円と順調に増加し、営業収益1億円減の9億円で営業益は1.8億円減の0.7億円。年初からの株式市場の低迷を見れば赤字にならないだけまし。③債権管理回収関連事業・・・・営業収益1億円増の7億円で営業益0.3億円増の0.9億円。上々。④IT関連事業・・・・iXITでITサービスを提供中。まだ新たなサービスの開発や創出など費用先行の段階で利益貢献はまだまだ先。営業収益0.8億円減の2億円で営業益0.6億円赤字(前期は0.03億円赤字)。⑤その他・・・・外為どっとコムとソリッド銀行からの配当など。営業収益3億円増の4億円、営業益3.1億円増の3.7億円。外為どっとコムが好調だから。⑥感想・・・・・セグメント状況は満点とは言い難いものの、好調なハーン銀行、外為どっとコムのその好調さが突出し、エイチエス証券や債権回収事業も良くもなし悪くもなしと安定。ゆえに満点は無理でも十分に合格点付与。一株純資産は1740円(自己株除外)。目標株価Ⅰ【短期目標①1100~1150円(今期純益45億円EPS113円予想しレシオ10倍・1月年初来高値1185円)②1250円(今期純益45億円EPS113円予想しレシオ11倍・17年高値1235円)③1350~1400円(今期純益45億円EPS113円予想しレシオ12倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1450円(今期純益45億円EPS113円予想しレシオ12倍強・13年高値1440円)】とし、第3四半期確認して最大目標の引き上げも含めて再検討することにします。SP。