日経平均 22507円 -73円
本当に苦しいのは中国かもしれませんが、しかし意外な数字です。数字の上だけで考えると表面上、米中貿易戦争の関税競争での今のところ敗者は米国の方となります。今日の日経新聞一面には米の対中貿易が8.2%も減少したのに、中国からの輸入は減少することなく1.6%増加して対中貿易赤字は5.2%拡大したとの記事。様々な理由もあると思いますが、トランプ大統領が考えているほどに米国製造業などの世界での競争力は高くないということでしょう。それに米中の関税品目を見ていると、どちらが先進国でどちらが新興国かわからないような関税項目。また日産自動車は減速したもののトヨタは中国市場で引き続き好調との記事も出ていました。米中貿易戦争の日本企業への悪影響は最小限に抑制することができるかもしれませんし、世界経済への悪影響も市場が予想したものよりは小さくて済むかもしれません。今のところはですが・・・。それにしても日立やパナソニック、あるいはトヨタなどほぼ底値圏にいる銘柄が多いのに日経平均だけ23000円を抜き年初24000円をうかがうというのはとても違和感があります。一体何がそんなに高いか不思議で仕方ありません。指数のマジックなのでしょう。そのうち物色対象の交代の動きも出て来ることでしょう。交代の動きの間、日経平均は23000~22000円レンジでの踊り場を形成して行くと予想。その指数の動きの無い中で、個別株が這うようにじり高するシナリオを9月10月と予想しています。