3551 ダイニック(東1) 938円 0円

3551 ダイニック(東1) 938円 0円

ど閑散の銘柄をもう一つ取り上げておきましょう。第1四半期は減益のスタートでしたが、会社予想は第2四半期まで減益で下期から増益転換の予定でしたから、減益着地しても別段の問題もありません。今日は同社の製品群の話を。出版文具関連事業では、高い国内シェアを有する豊富な種類のクロス類をはじめ、機能紙やファンシーグッズなどを手掛け、更に紙管や紙器なども開発製造。今後、脱プラスチックの動きが本格化すると同社のこれらの製品は需要拡大に至るかもしれません。また少なくともこの出版文具関連事業は国内の高いシェアを基盤して安定した収益を確保し続けることが可能なはずです。次に情報関連製品を見ると、サーマルリボンやファブリックリボン、そして印刷業界の革命児と言われたダイニックが開発したALINDA&フィルム製品、コーティング技術からなる印刷用布・不織布製品、インクジェット用紙などなど。更に今後の需要増期待大の有機EL用水分除去シート「水分ゲッター」など。この事業も市場自体の成長性は小さいものの、同社の安定的シェアを基盤にして出版文具関連事業同様に安定的収益を確保できるはず。不織布関連製品は自動車の内装材用に堅調な受注で問題なし。他にフィルターやインテリアカーペットなども安定した需要です。地味ながらもニードルパンチカーペット分野の国内シェアはこれもナンバー1です。また油吸着材、脱臭浄化シート、パネロンカラーシートなどニッチな製品をコツコツと開発販売しています。様々な分野に様々な製品を同社は提供しています。そのためにコツコツとニッチな製品を地道に開発して商品化して市場に投入しています。するとです。安定的に収益確保できる商品群に加えて、例えば有機EL向け水分除去シートなどの一つのヒット商品が誕生することができれば、同社はあっさりと増益確保できると言うことです。とても地味な製品群ではあっても、社会に必要不可欠な製品を地道に頑固に開発製造販売して、更に同社の技術開発力を駆使してヒット商品につながるような製品開発をコツコツと行う同社の姿勢は、高く評価して良いはずです。一株純資産は約2400円。レシオは現在約9倍。2400円はまだ無理でもレシオ12~13倍の1270~1380円(1300円前後)にまず水準訂正してもおかしくないはずです。下期に増益転換を確実と確認できれば株価は17年高値1420円更新してレシオ15~17倍の1600~1800円に向かうと予想します。そのためには、13週線1000円、25週線1020円、50週線1070円を回復しきることです。いずれにしてもまだここは打診買い程度か様子見姿勢。1000~1020円レンジで引けてから買い場探しをゆっくりと始めて遅くないでしょうし、18年2月から続く1000~1100円(今は持ち合いレンジを下に抜いていますが)ブレイクの1100円回復から本格買い強気買い開始しても遅くないはずです。1000円台を回復して来るのを今少し待ちましょう。8/10(減益でもまずまず第1四半期・概況と営業利益率推移・目標据置)6/16(品質表示用ラベル・車両用天井内装材等・展示用カーペット・食品包材や食品鮮度保持剤などで好調業績予想)6/9(1100円と1200円をいつ抜くかが唯一の課題・通期セグメント状況と感想)5/15(前期減益で今期回復通期・概要・セグメント状況・目標修正)3/29(減損処理して通期修正ないということは通期予想達成を確実視)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1250~1270円(レシオ12倍)②1370~1400円(レシオ13倍・17年高値1420円)③1480~1500円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1500~1600円(レシオ15倍)】。四半期確認しながらゆっくりと最大目標を一株純資産2400円前後に引き上げて行く方針(今期あたり投資用不動産などを売却する可能性も予想)。SP。