6298 ワイエイシイ(東1) 841円 -1円
液晶や半導体関連の自動化機器開発製造の会社です。同社は最終四半期に利益が集中する特殊性があるために、毎度のこと上期の決算は低調が常です。しかし、その低調な中にも第1四半期は上々のスタートとなりました。売上12%増53億円、英具応益0.5億円、経常1.4億円、純益0.3億円赤字でスタート。前期は営業益以下すべて赤字でのスタート出来したから、低調が常でも合格点を付与できる第1四半期だと思います。第2四半期予想の開示はなく、今通期予想は強気の売上24%増360億円、営業益68%増18億円、経常67%増16億円、純益98%増8億円、一株純益88円。この分だと、本当にこの強気予想を達成するかもしれません。一株純資産は1580円。配当は20円。セグメント状況は・・・・・①ディスプレイ関連→前期の会計期間に大型受注残を獲得しており、この受注残の熱処理装置などの販売が好調。また安定的に利益を生む体質に転換中で、徐々にその成果が出始めているとコメント。売上71%増17億円、セグメント益は0.9億円赤字(前期は2.2億円赤字)。②メカトロニクス関連→半導体関連は市場の旺盛な需要を取り込み好調。ただし顧客の設備投資時期の影響があるために売上自体は微減。売上4%減32億円、セグメント赤字0.06億円(前期は0.8億円黒字)。③クリーニング関連→売上14%増3億円、セグメント赤字0.1億円(前期は0.6億円赤字)。④感想→地味ではあるものの合格点は付与できるセグメント内容と判断します。前期末の時点での事業別受注と受注残を確認して見ると、ディスプレイ関連の受注は前々期比150億円増の232億円で受注残高は119億円増の173億円で期末を終えています。メカトロニクス関連は受注高は28億円増の172億円、受注残高は10億円増の55億円。合計は受注高が179億円増の404億円で受注残高が130億円増の228億円。この受注残高も文句なし。尚のこと強気の通期予想の達成を現実視して良いと考えます。最後に今期の成長への取り組み紹介。ディスプレイ関連・・・・・(1)有機ELの一服感からの遅延はあるが引き続き設備投資需要は底堅く、スマホ向けや大型テレビ向けのプロセス施うちの開発を進めてシェア奪還の準備中と。②フレキシブルOLEDではアニールとドライエッチャーでの受注増を予定。(2)半導体関連・・・・・①テーピングマシンはディスクリート向けに注力中。②パワー半導体向けのレーザーアニールや外観検査装置、ハンドラなどの取扱拡大へ。③WLPのPLP用テーピングマシンなどを開発中と。(3)計測制御・・・・・電力の需要バランス適応できる制御機器などが需要増と。送電のグリッド化で制御機器の需要そのものが増加していると。(4)医療ヘルス機器・・・・・透析装置の世界的戦略機の評価機完成。高齢者の見守りシステムも開発。事業そのものの進捗も十分です。目標株価は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①1050円(レシオ12倍)②1150円(レシオ13倍)③1250~1300円(レシオ14倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1300~1350円(レシオ15倍)②1450~1500円(レシオ17倍・一株純資産1580円)】とします。SP。打診買い。75日線864円回復してから強気買い再開とします。