5741 UACJ(東1) 2543円 +41円

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大型株ついでにもう一つ。同社はアルミの圧延材市場で国内トップで世界第3位のメーカーです。生産能力は年間100万トン以上。このアルミニウムは半導体や液晶などの製造装置向けやLNGタンカー向けに旺盛な需要。特にLNGタンカー向けは100%の国内シェア。もし今後米国からのシェールガスの輸入拡大となればLNGタンカーや備蓄施設向けに同社のアルミニウムの需要増となるはず。更にはこれから普及を始める電気自動車にはアルミは必要不可欠な素材です。加えてリチウムイオン電池にも必要不可欠な素材。多少の波はあっても今後旺盛な需要で安定的に業績拡大が期待できると思います。第1四半期は売上12%増の1715億円、営業益9%減85億円、経常12%減68億円、純益48%減22億円、一株純益46円で着地。増収なのに減益の理由は、アルミ製造の際の最大のコストとも言える消費電力のエネルギーコストの増加のため。言い換えれば、このエネルギーコストさえ引き下げることができれば、増益に転換できるということです。下期になれば電力料金も安定的となり利益も回復し始めると予想します。第2四半期予想は売上9%増3300億円、営業益30%減110億円、経常49%減65億円、純益63%減25億円、一株純益51円。夏場の電力需要を考慮して大幅減益の予想にしたはず。しかし、仮にそうであっても第1四半期の着地から考えれば、増益転換は無理でも減益幅を大きく縮める上方修正は可能と予想。通期予想は売上7%増6700億円、営業益4%減280億円、経常3%増200億円、純益18%減100億円、一株純益207円。下期に利益も回復して営業益及び純益も増益ないし前期並みに上方修正することになると考えます(最終四半期でとなるかもしれませんが)。セグメント状況を見ると・・・・・①アルミ圧延品→缶材向けにはビール系が低調で減少。自動車向けや半導体等の製造装置向けは底堅く推移。板類の輸出は減少したものの、押出類は堅調。また北米のローガン工場はほぼすべての分野向けに好調と。海外事業の好調も加わり売上14%増の1386億円、営業益はエネルギーコスト増で8%減の88.9億円。②伸銅品→空調向けに好調を持続。銅地金価格も高水準で業績に追い風。売上8%増の127億円、営業益10%増の6.9億円。③加工品→地金上昇で売上は8%増の486億円ながら営業益は品種構成が悪化して40%減の6.9億円。④感想→セグメント内容は満点を付与することはできないものの、まずまずの合格点は付与が可能と判断します。一株純資産は4300円。25週線2563円を回復して上げサイン点灯寸前です。明日から打診買い。2600円回復して引けてからゆっくりと本格買い強気買い開始とします。同社はアルバック以上に飛ぶこともなくじりじりと当面は時間をかけながらの上げになると予想します。飛ぶのは下期からでしょう。目標株価は再設定し、目標株価Ⅰ【短期目標①2700~2800円(レシオ13倍強・50週線回復)②3100円(レシオ15倍・1月年初3080円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①3100~3250円(今期ないし来期純益120億円EPS250円予想しレシオ13倍)②3500円(今期ないし来期純益120億円EPS250円予想しレシオ14倍)】とし、四半期好調を確認しながら最大目標の引き上げを検討したいと考えます。SP。