4972 綜研化学（ＪＱ） 2089円 ＋98円
半導体や液晶関連株が見直しの動きを強めている模様です。その象徴的な動きは（5381）Ｍｉｐｏｘ株のＳ高買い気配。Ｍｉｐｏｘは第1四半期は大幅減益で着地。Ｍｉｐｏｘの場合は、業態の転換中であるために第1四半期の大幅減益でも今期予想の達成を確実視して良いかどうか私にはまだ判断できません。多分、市場関係者の多くも同じ思いだと思います。しかしそれでもＳ高したのは短期資金が仕掛け安い半導体や液晶関連株に短期の仕掛けが行われているからかもしれません。こんな言い方は良くないかもしれませんが、大幅減益のＭｉｐｏｘが上昇するのなら、第1四半期上々で着地した同社株も上げて来て良いはずです。這うように上げて来ています。第1四半期は売上17％増74億円、営業益0％減5.7億円、経常2％増5.6億円、純益4％増4.3億円、一株純益53円。前期比並で上々ながら確かにインパクトは皆無。配当も20円減配の50円予定のまま。今期予想は第2四半期がそれぞれ150億円、11億円、11億円、9億円、108円と増収ながら9％強の減益の予想。通期予想も同様に、売上6％増320億円、営業益1％減26億円、経常3％減25億円、純益3％減19億円、一株純益229円です。この第1四半期では今期予想の達成は確実視しても良いと思うものの、第2四半期及び3月通期予想が上方修正されるかどうかまでは判断が不能でまだ無理。セグメント状況を見ると・・・・・①ケミカルズ→中国市場で液晶ディスプレイ向けの受注が増加して粘着剤関連の売上は20％増の39億円、微粉体関連も中国で光拡散フィルム用途に受注好調で売上13％増7億円、特殊機能材も中国で電子材料向けに販売増で売上8％増8億円の売上、加工製品も中国で好調で3％増の11億円の売上。総額15％増の66億円の売上です。②装置→設備投資関連工事好調で売上39％増の7億円。③感想→セグメント状況だけを見ると今期予想は増益に転換して上方修正と判断しても良いものの、問題なのは好調の主因がすべてあるいは大半が中国市場での好調な売上に起因するものだからです。もし今後、米中貿易戦争の影響で中国市場での受注が減少すると増益転換することも難しくなります。また減益でも強気買い推奨している半導体や液晶関連、電子部品、機械関連株と違い、同社の場合は最終製品（液晶や有機ＥＬテレビやスマホなど）に直接かかわる消費材を供給する企業ゆえに、中国での消費意欲後退の影響を早めに色濃く受ける可能性があるから用心がまだ必要となります。加えて、足元でも成長拡大が確実視できる車載関連向けへの製品の供給が少ない点からもやはり他の株と少し違いまだ用心しておくべきだとも考えます。しかし、それでもＰＢＲは0.7倍でレシオ9倍なら一旦は水準訂正相場があっても当然と考え、今日から新規もナンピンもゆっくりと本格買い開始とします。今日やっと75日線2038円を抜いてボトム離脱に成功しました。強気買いは25週線2230円回復からといたします。6/6（資料解説/粘着剤＆微粉体＆特殊機能材＆加工品＆装置＆設備投資と感想）6/1（岩井コスモ目標株価2800円・文句なしの前期と減益予想の今期予想・経営成績概要・セグメント状況・財務・目標修正）3/15（3500円前後から慎重な投資スタンスに・目標修正）3/6（有機ＥＬ向けなどに中国市場粘着剤需要底堅いと予想・目標修正）2/27（3500円接近で売り場探し開始の方針で）2/26（3400～3500円で慎重な投資スタンスに・目標修正）2/21（有機ＥＬ価格下落の影響は限定的と予想・目標修正）2/16（目標修正）2/8（目標修正）2/7（目標修正）2/5（文句なしの第3四半期・概況・セグメント状況・想定以上の上方修正発表・目標修正）検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①2250～2300円（レシオ10倍）②2500～2550円（レシオ11倍）③2750～2800円（レシオ12倍・一株純資産2700円・岩井コスモ目標株価2800円）】～ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2800～2900円（今期EPS240円予想しレシオ12倍）②3100～3200円（今期EPS240円予想しレシオ13倍）③3350～3400円（今期EPS240円予想しレシオ14倍・2月年初来高値3475円）】は中国市場での受注が好調を維持できるかどうかまだ確認できないために修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①2250～2300円（レシオ10倍）②2500～2550円（レシオ11倍）③2700～2750円（レシオ12倍・一株純資産約2700円）】～ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2750～2800円（レシオ12倍・岩井コスモ目標株価2800円）②3000円（レシオ13倍）】とします。第2四半期が順調なら（前期並みなら）強気に再設定する方針とします。ＳＰ。