6627 テラプローブ(マザーズ) 1156円 +25円
第2四半期資料を。(1)セグメント変更・・・・・マイクロンジャパン向けのテストサービス終了に伴い親の力成集団と統一するために単一セグメントに変更すると。売上に関してはDRAM、フラッシュメモリ、ロジックで開示すると。この一事から連想されることは2つ。一つは親との統合は今後力成集団が完全子会社化のTOB実施の可能性をにおわせるものであること。そしてもう一つは、テスト受託の半導体関連企業から、半導体メモリそのものを幅広く開発製造する半導体メーカーそのものに変身していること。そしかもその変身が順調にかつ成功裏に遂行されたことを意味していると思います。(2)業績サマリー・・・・・4/30でマイクロンジャパン向けのテスト受託を完全に終了。そのために4~6月期の営業益は4.6億円に減速したものの、メモリ(ロジック向け)が順調に売上増を続けているために売上面ではマイクロンジャパン向けの売上減をリカバーして前期比並の売上を確保に成功したと。これまで主力事業とも言えたマイクロンジャパン向け売上がなくなっても売上利益ともにこれまでの水準を確保できているということは、上記したように業容変貌変身がいかに順調に進んだかの証でもあります。またこの4~6月の営業益はほぼ会社の見込んでいた通りの数字ともコメントしていました。(3)特損益状況・・・・・すでに指摘済みですが、特益18.8億円と特損3.3億円で15.5億円の特益を計上しましたが、優先的に設備買取の条項を付帯したのでこれとは別に前受金として26.9億円を計上したと。26.9億円を特益に繰り替えるなら特益合計は45.7億円。アナリストが予想していた約30億円前後から5割増しの金額だったということになります。ちなみに、もし、買い取りを実施しないと繰り替えから純益か営業外費用かのいずれかに26.9億円を今後計上することなります。(4)売上推移(製品別)・・・・・第2四半期でマイクロンジャパン向け売上比率は7%に低下。しかし四半期の売上は56億円を維持しています。第1四半期は63億円と16年以降四半期ベースで最高売上を記録しています。このことは同社は業容業態を転換させながらも順調に今後の主力事業になるメモリ事業の売上が拡大を続けて来たことを示しています。またもう一つの注目点は車載関連半導体の売上比率です。昨日アピックヤマダで、成長分野と考えアピックヤマダは車載向けモールディング製造装置の開発に経営資源を集中していると言いましたが、同社も車載分野向けの半導体製造比率を拡大させています。第1四半期に29%だった売上比率は第2四半期で35%に急拡大。利益率高く安定した成長が期待できる車載向けの売上比率が上昇しているということは売上利益の安定的拡大だけでなく利益率も上昇すると考えておいて良いと思われます。ちなみに第3四半期期間売上を54億円にしていますが第2四半期並の56億円前後を確保することができると思います。(5)利益率・・・・・①日本→広島からの移転が完了し九州と会津の両工場での効率改善などをこれから本格的に開始すると(九州工場には最新の整備等を導入したばかりで業績寄与はこれから)。②台湾→新棟が完成して、これから生産立上げを進め早期に収益貢献させる予定・・・・この2つのことから言えることは、大規模設備投資が完了して業績拡大局面をまさにこれから迎えると宣言しているも同じということです。しかも最新鋭の設備導入で利益率も高いでしょうし、採算性も申し分ないものになると思います。早ければ第4四半期あたりから利益貢献のサプライズ決算の兆候を感じとることができると思います。そして来期以降は急拡大の業績でサプライズ決算そのものを目にすることができると予想します。(6)設備投資と減価償却・・・・・16年度(16年4月から17年3月)の設備投資は121億円で減価償却費は54億円。17年度(17年4月から12月)は設備投資139億円で減価償却54億円。驚くべき水準です。そして注目は18年1~6月(第2四半期)の設備投資はすでに記述の通り91億円で減価償却が37億円。37億円もの減価償却を行えば利益が大きく減るのは当然です。言い換えると設備投資が一巡して減価償却費用が大きく減少すれば、生まれる営業益は急拡大するサプライズの数字になる可能性が高いということです。そして、多分、今期で(あるいはすでに)大規模設備投資のピークを通過した可能性が大で、第3四半期以降大幅に減価償却が低下し始めるはずです。その点からもやはり来期の利益急拡大を期待して良いでしょう。(7)業績予想・・・・・売上はマイクロンジャパン向け売上が減少して、車載向けロジックの在庫調整が少しあるから第3四半期の売上は若干減少をするものの、既存設備投資の減価償却費用が減少を始めるから第3四半期期間では増益を確保できるとして第3四半期売上173億円、営業益19億円、純益13億円と。この会社の文言からもやはり設備投資のピークを通過して減価償却費用が減少を始めた可能性。会社予想から上振れて第3四半期を終えることになると考えます。同社の成長がこれから始まるはずです。この第2四半期資料の内容は同社の成長を強く連想させるに足る文句なしの内容でした。さりながら株価はまだボトム。25日線1200円回復して本格買い開始すべきです。まだ慎重に買い場探しを。1200円以上で引けてからゆっくりと本格買い開始。1300円から静かに強気買いに。50週線や週足の最後の抵抗線などが集中する1350円を完全に抜けば、そこからは心おきなく強気買いに転換する予定でいてください。8/27(ミツバやスミダコーポ以上の大規模設備投資)8/22(第2四半期事業報告書紹介/事業拠点移転順調&付帯条約からの思惑&第2四半期に91億円の設備投資実施と内容&紫光集団からの受注獲得の可能性も・強固な財務内容)8/16(4~6月減速したものの上々の第2四半期・概況・特益計上・設備買い戻し可能性で前受金28億円計上・第3四半期期間は増益予想発表・期末配当実施の可能性・目標修正)7/24(半導体関連業績好調堅持の可能性・決算発表後から上げ本番予想)6/23(半導体受託生産世界最大手TSMCは下期業績回復予定)7/18(8月の第2四半期発表後には急騰で反転開始も・力成集団がTOBの可能性も)7/6(マイクロン社の影響軽微)7/4(マイクロン社の販売差し止めは)6/12(同社の親の力成科技は)6/9(目標微修正)6/7(力成科技はマイクロン秋田工場も買収・秋田工場と同社の統合やシナジー期待大)6/5(中国半導体政策の恩恵大・同社の親のそのまた実質親ともいえる紫光集団を習近平氏視察からも)6/1(日経新聞紅い半導体自立の夢・中国最大の紫光集団が出資したのが同社の親の力成科技・同社は強い中国半導体関連株)5/31(半導体後工程関連市場活性化)5/26(第1四半期資料解説/大規模設備投資と減価償却は下期からピークアウトを予想/下期から利益率拡大の可能性/5月からテラパワー稼働)5/24(驚異的高収益・第1四半期おさらい/経営成績に関する説明&セグメント状況&財務)5/23(目標修正)5/22(目標修正)5/18(目標修正)5/15(会社予想から上振れて着地第1四半期・すでに上方修正期待浮上の第2四半期予想・第2四半期営業益14~15億円予想し純益30億円前後の可能性・セグメント状況・目標修正)5/5(広島事業所の譲渡価格3.7億円と発表・特益計上へ)4/26(台湾半導体企業大攻勢・目標修正)4/20(MSセキュリティ保護マイコン開発し台湾企業製造でテスト工程受託市場拡大継続可能性大・テスト工程受託分野で親とともに世界的企業に成長も)4/17(一応ほぼ抵抗線払い切り・第1四半期発表は期待を予想)4/5(台湾や中国で最先端半導体向けの大規模設備投資続々で同社のテスト工程受託事業拡大の可能性)3/29(企業価値向上に向けて意欲感じる人事発表・パワーテック秋田を今後吸収する可能性も)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1350~1400円(50週線回復・今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ8倍強)②1600~1650円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ10倍)③1850~1900円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ12倍・5月年初1733円更新・13年高値1848円更新)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1900~1950円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ12倍)②2100円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ13倍)③2200~2300円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ14倍)】。業績拡大を確認すれば11年上場来高値3120円に最大目標を引き上げる方針継続。SP。