2376 サイネックス(東1) 784円 +2円

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第1四半期は前期の期ずれの売上計上もあり6%増の31億円の売上ながら営業益は前期の0.3億円から赤字に転落して0.1億円赤字、経常も赤字に転落して0.1億円赤字(前期0.4億円)、純益0.02億円赤字(前期0.3億円)。赤字はよくはありませんが、元来は第1四半期は低調が常。前期は上記記載の通りですが、最高益更新の前々期の第1四半期もそれぞれ29億円、0.6億円、0.2億円、0.08億円と低調なスタート。ゆえにこの第1四半期の赤字をさほどに悲観することもないはずです。しかし赤字ではすぐに強気買いに腕まくりねじり鉢巻きで取り組みことはさすがにできません。ただセグメント状況をよく見ると業績回復(採算性が回復)し始めていることは明白と判断してよいはずです。セグメント状況を。(1)出版事業は・・・・・わが街事典の共同発行自治体数は800市町村に拡大継続中。テレパル50も行政情報などの拡充掲載を行い利便性を向上させ、地域情報誌の発行を九州から開始。売上は1%増の19億円でセグメント益は8%増の2.6億円に回復。前期第1四半期は売上18億円でセグメント益2.4億円。最高益更新の前々期の第1四半期は売上17億円でセグメント益2.4億円ですから、この第1四半期は上々のスタートと判断してよいはずです。(2)ウェブソリューション事業は・・・・・これが低調。ふるさと納税一括代行は契約自治体数104と順調に拡大。ホームページアプリ開発サービス提供契約自治体数は14。契約進捗は順調ですが、eコマース販売などが低調で売上11%減の5億円でセグメント赤字は0.6億円(前期は0.1億円赤字)。ただこの事業は最高益の時でも通期のセグメント益は0.4億円。収益への貢献は小さいから過度に斟酌する必要もまだないでしょう。(3)ロジスティックス事業・・・・・郵便発送代行事業の案件獲得など営業活動を活発化。ポスティング事業も新規開拓に努めて売上49%増7億円でセグメント益20%増の0.1億円と急回復。金額ベースでの寄与は小さいものの、しかし今期は最高益更新の前々期の通期セグメント益1.4億円を更新できるかもしれません。日本郵政からの受注が回復の可能性。同じくど閑散のDMS(9782)が好決算発表して7月に年初来高値を更新する寸前に急騰。東京オリンピック開催を控えていよいよDM事業などの特需が始まったと思います。DMS同様に同社のこのロジスティックス事業も同様に今後特需の可能性大。(4)感想・・・・・ロジスティックス事業だけではありません。オリンピック開催の特需を受けると思うのは。出版事業やウェブソリューション事業も本来は特需を受けると思います。すでに急速にインバウンド市場が形成されていますが、まだまだ地方はそのインバウンド特需を取り込み切れていません。インバウンドを取り込むために地方自治体は今後、地方の情報発信の拡充や利便性の向上を行い、観光客誘致活動を活発化させると思います。その自治体の観光客誘致活動を支援するサービス提供や地方の情報発信の拡大に貢献して業績の拡大に結びつけることができると考えられているのは、国内で唯一無二のビジネスモデルを提供している同社と思います。下期になれば業績好調が目に見えて顕著となるのではと期待しています。そして今期は無理でも来期は最高益更新となれると予想しています(下期回復具合では最高益に接近する上方修正の可能性も)。同社も下記の記載したクレオス同様です。過去のチャートから判断しても50週線回復までに時間を要し、50週線回復し終えると急騰し始めています。その50週線は900円。200日線は870円。その他の日足週足の移動平均線はすべて850円までに集中していますから、移動平均線集中と週足陽転、日足の最後の抵抗線の重なる850円回復から新規もナンピンも本格買い強気買いを開始することにします。850円回復までに少し時間を要するかもしれませんが、850~900円を抜くと17年高値1298円更新ないし15年上場来2619円に向けて飛び始めると予想しておきます。8/6(赤字の第1四半期・よくよく見ればまずまず・概況・セグメント状況と感想・目標据置)6/18(資料「地方創生のプラットフォームへ」解説/出版とウェブソリューションとロジスティックスの各事業説明/新たな取り組み/印象/今期予想/生産基盤・目標修正)5/12(減益の前期と回復予想の今期・概要/経営成績の概況とセグメント状況・目標修正)4/27(デジタルサイネージ事業開始)2/13(減益着地第3四半期・通期を下方修正・セグメント状況と感想・下方修正の理由・目標弱めに修正)11/27(元号変更で郵便代行業務で特需が来期以降に期待できるかも)11/11(失望の第2四半期・通期修正なし・セグメント状況などから今後の業績を予想・上方修正期待がしぼんだ分目標修正)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①930~950円(50週線回復)②1070~1100円(レシオ16倍強・一株純資産1125円)③1200円(レシオ18倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1200~1250円(レシオ18倍強)②1350円(レシオ20倍・17年高値1298円更新)】は微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①880~900円(50週線回復)②1000円(レシオ15倍)③1070~1100円(レシオ16倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1100~1150円(レシオ17倍)②1250~1300円(レシオ19~20倍・17年高値1298円)】とし、業績拡大及び最高益更新が確信できれば最大目標を上場来2619円に向けて引き上げ始める予定とします。SP。