6315 TOWA(東1) 980円 -5円

6315 TOWA(東1) 980円 -5円

今日から買い推奨を開始します。同社も半導体製造装置関連株。開発製造するのは半導体の製造工程の封止装置。簡単に言えばアピックヤマダのライバル企業です。しかし時価総額245億円が物語るようにその封止装置分野ではアピックヤマダ以上の存在感と競争力を保持ています。そして同社の第1四半期はというと、売上7%増の76億円、営業益37%減6.3億円、経常30%減6.9億円、純益27%減4.8億円、一株純益19円と低調な出だし。この出だしを嫌気して株価はライバルのアピックヤマダ同様に底値に沈んだまま浮上の気配はまだ有りません。同社も第2四半期は減益の予想。売上7%増167億円ながら営業益は19%減の20億円、経常19%減20億円、純益12%減14.5億円、一株純益58円の予想。そして3月通期予想は売上8%増335億円、営業益8%増40億円、経常13%増40億円、純益4%減29億円、一株純益116円の予想。似ていますエノモトの業績予想に。同社の経営陣もエノモトの経営陣も、第1四半期は低調なスタートで第2四半期では減益幅を縮める程度で第3四半期で前期比トントンかわずかな増益に転換して、通期で増益に完全に転換するシナリオを想定しているということになります。多分同社もシナリオを通りに進捗して行くものと予想。ゆえに減益ではあっても通期予想に対してこの第1四半期は想定通りに進捗中と判断して良いはずです。まずは経営成績に関する説明を読むと・・・・・半導体業界は、大容量データの高速処理できるAI半導体の巨大市場を見込んで、半導体メーカーの開発競争などが加速していると前置き。また電気自動車や自動運転実用化、つながる車などの開発は垣根を超えての開発競争を促していると。これに加えAI、IoT普及、5G到来などで半導体の需要は今後ますます拡大するはずとコメント。なれど、スマホ需要の減速や部材不足の深刻さなどから、今は一時的な停滞の懸念もあるとコメントしています。真摯かつ俯瞰的な市場分析です。このような状況下で同社は、微細化かつ積層化された半導体パッケージをモールディング(封止)できる唯一のソリューションとして、同社独自技術のコンプレッション装置を開発し拡販を開始していると。また最先端半導体デバイスを高効率化でモールディングできる新製品も開発して販売を開始。またトータルソリューションサービスを提供してソフトとの面からのストックビジネスも開始していると。事業の進化の具合はやはりアピックヤマダ以上です。第1四半期は中国でのスマホ需要が減速したために生産調整の影響などを受けたものの、底堅い需要に支えられて売上は5億円増の76億円で第1四半期としては過去最高の売上を記録したと。収益面は競争激化が予想される中国地域でシェアを拡大させるために積極的な販売戦略の先行投資を行い、次世代半導体パッケージ開発や量産化のための積極的な設備投資を実施したので減益になったとコメント。つまり減益でも前向きな減益と会社は認識しているということです。ゆえに合格点を付与できる上々の第1四半期と考えます。セグメント状況は・・・・・①半導体製造装置→売上5億円増の72億円、営業益3.6億円減の6億円。②ファインプラスチック成形品→売上3億円で営業益0.3億円。セグメント状況はまずまずと申し上げておきます。数字だけだと積極的に評価はできませんが、今後の成長に必要な設備投資で減益だと判断すれば十分に合格点。一株純資産は1100円。配当は前期と同じ16円の予定。ど底値ゆえにまだ打診買い程度。本格買いは25日線1046円回復の1050円以上で引けてから開始とします。強気買いは50週線1600円を抵抗線に1500~1600円への戻りと割り切り13週線回復の1130円以上で引けてから強気買いとします。目標株価Ⅰ【短期目標①1350~1400円(レシオ12倍)②1500円(レシオ13倍)③1600円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1600~1650円(レシオ14倍)②1750円(レシオ15倍)③1850円(レシオ16倍)】とします。来期以降の業績拡大を確認できれば徐々に最大目標を18年高値2398円、17年高値2530円に引き上げて行く方針とします。SP。