6627 テラプローブ(マザーズ) 1049円 +28円

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第2四半期の資料の開示を待っていますが、その前に四半期方向書が開示なので目についた点をコメントしておきます。業績に関しては確かに第1四半期(1~3月)営業益8.8億円から第2四半期期間(4~6月)の営業益4.6億円と大幅にスローダウンしているので警戒する気持ちもわからないでもありませんが、それでも第2四半期営業益は前期比増益の13.4億円で文句なし。しかも第3四半期は第2四半期期間からわずかに回復する予想で売上173億円、営業益19億円、経常18.3億円、純益13億円、一株純益140円の予想(純益は特益計上)。この数字をして一株純資産の半分以下のPBR0.4倍まで下げる理由としては希薄というより法外そのものです。大きく上げることはできなくてもじりじりと上げていくことが可能な第2四半期の数字であり内容であるはずです。しかもです。上記の第2四半期事業報告書で目に付いたのは業績の項目ではありません。まずは①事業内容の項目です・・・・5月1日にマイクロンメモリジャパン向けの半導体テストサービス事業の譲渡を完了させた(予定通り)と記述し、また広島の事業拠点を九州の同社拠点への移転も6月30日に完了させたと記述。事業移転が順調に完了したことがわかります。ポイントはそこからです。すでに指摘しましたが、一旦売ったマイクロン社広島事業の設備等をなぜだか一定の条件で優先的に買い戻す権利を付帯させて契約し、そのために本来は特益計上するはずだった現金の大半を前受収益に計上したと記述しています。なぜまた買い戻すのか。そんなにテスト工程の受託が増加すると考えているのか。あるいは、またマイクロン社が同社にテスト工程受託を行う可能性があると算段しているのか・・・・と思惑が付きません。予想は最後。またマイクロン社は同社に日本でのテスト工程を受託することになると考えているからだと思います。正確には日本も含めて。マイクロン社は同社の後の親会社力成科技やその大株主の紫光集団と今後提携する可能性があるのではと考えています。もし提携すれば日本・台湾・中国でのテスト工程を同社が一手に引き受ける可能性も浮上します。思惑(夢)は大。また、目を引いたのが主な設備に関しての項目です。同社は取得の項目で、第2四半期(1~6月)までになんと91.5億円もの大規模設備投資を実施したと記述しています。第1四半期のバランスシートは12月期末から大きな変動がないから、この91億円の設備投資はこの4~6月に実施したものと判断して良いでしょう。生産能力拡大のために九州事業所にクリーンルーム拡張と半導体検査装置を購入し、台湾の新棟建設と半導体検査装置を購入導入したと記述。世の中は米中貿易戦争の影響で不透明感が覆われた中、そんなことはお構いなしとばかりにテスト工程事業の拡大拡充を猛烈に急いでいます。何かに急かされるように何かに間に合わせるかのように。その何かとはひょっとしたらこれからもしれません。親の大株主の紫光集団です。紫光集団は現在3兆円も資金を投じて中国においてメモリー工場を急ピッチで建設中です。このメモリー工場は年内に完成し年内に稼働する予定とみられています。この紫光集団のメモリー工場のテスト工程をひょっとしたら同社が親会社の力成科技とともに受注するかもしれないのではと考えています。もし本当に受注に成功するようなら、同社の来期からの業績は一変する可能性が大。しかも台湾の大規模工場も来年から稼働を開始するはず。来期の同社の業績はサプライズとなれるかもしれません。純益は特益に水膨れではあっても一株純資産の3000円(正確には3300円)前後に上昇して当然だと思います。第2四半期時点で純資産は307億円。発行株は928万株。財務は強靭です。現金は155億円まだ保有。有形の固定資産は上記の通り増加して378億円に拡大。さぞかし有利子負債が増加したのかと思いがちですが、短期の借入金は30億円、長期借入金は160億円。長短で190億円。手持ち現金155億円と有形固定資産378億円から考えるとキャッシュリッチで強靭な財務内容です。期末での配当実施は確実と考えます。少なくとも8/15の引値1112円を抜いて引けてから、新規もナンピンもゆっくりと本格買い強気買いとします。まずはすべての抵抗線が集中する1400円前後に水準訂正相場と割り切って。また1250円回復で1400円回復へ強い上げサイン点灯と予定して1250円回復で新規もナンピンも心おきなく強気買いとします。8/16(4~6月減速したものの上々の第2四半期・概況・特益計上・設備買い戻し可能性で前受金28億円計上・第3四半期期間は増益予想発表・期末配当実施の可能性・目標修正)7/24(半導体関連業績好調堅持の可能性・決算発表後から上げ本番予想)6/23(半導体受託生産世界最大手TSMCは下期業績回復予定)7/18(8月の第2四半期発表後には急騰で反転開始も・力成集団がTOBの可能性も)7/6(マイクロン社の影響軽微)7/4(マイクロン社の販売差し止めは)6/12(同社の親の力成科技は)6/9(目標微修正)6/7(力成科技はマイクロン秋田工場も買収・秋田工場と同社の統合やシナジー期待大)6/5(中国半導体政策の恩恵大・同社の親のそのまた実質親ともいえる紫光集団を習近平氏視察からも)6/1(日経新聞紅い半導体自立の夢・中国最大の紫光集団が出資したのが同社の親の力成科技・同社は強い中国半導体関連株)5/31(半導体後工程関連市場活性化)5/26(第1四半期資料解説/大規模設備投資と減価償却は下期からピークアウトを予想/下期から利益率拡大の可能性/5月からテラパワー稼働)5/24(驚異的高収益・第1四半期おさらい/経営成績に関する説明&セグメント状況&財務)5/23(目標修正)5/22(目標修正)5/18(目標修正)5/15(会社予想から上振れて着地第1四半期・すでに上方修正期待浮上の第2四半期予想・第2四半期営業益14~15億円予想し純益30億円前後の可能性・セグメント状況・目標修正)5/5(広島事業所の譲渡価格3.7億円と発表・特益計上へ)4/26(台湾半導体企業大攻勢・目標修正)4/20(MSセキュリティ保護マイコン開発し台湾企業製造でテスト工程受託市場拡大継続可能性大・テスト工程受託分野で親とともに世界的企業に成長も)4/17(一応ほぼ抵抗線払い切り・第1四半期発表は期待を予想)4/5(台湾や中国で最先端半導体向けの大規模設備投資続々で同社のテスト工程受託事業拡大の可能性)3/29(企業価値向上に向けて意欲感じる人事発表・パワーテック秋田を今後吸収する可能性も)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1350~1400円(50週線回復・今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ8倍強)②1600~1650円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ10倍)③1850~1900円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ12倍・5月年初1733円更新・13年高値1848円更新)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1900~1950円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ12倍)②2100円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ13倍)③2200~2300円(今期正味純益15億円EPS160円予想しレシオ14倍)】。業績拡大を確認すれば11年上場来高値3120円に最大目標を引き上げる方針継続。SP。