6300 アピックヤマダ(東2) 363円 +5円

6300 アピックヤマダ(東2) 363円 +5円

減益でかつ赤字のスタートゆえに、いかに中身が良くてもまたエノモトの時と同じように一旦大幅安となるのでしょう。下値は7月安値316円に対しての2番底と考えて、320~300円とします。明日以降320~300円への押し目を一旦強気買いする方針で新規もナンピンもです。第1四半期は売上23%減14億円、営業益3.5億円赤字(前期は2.4億円赤字)、経常3.6億円赤字(前期2.5億円赤字)、純益3.7億円赤字(前期4.1億円赤字)で着地。当然のことよくありません。ただしこれも会社の想定通りの進捗ではあります。第2四半期予想は売上19%増の56億円、営業益0.2億円赤字、経常0.2億円赤字、純益0.7億円赤字の予想で、業績回復は下期からの予定です。ですから赤字で減益でも一応は会社の想定通りで着地しています。その通期予想は売上0%減126億円、営業益63%増4.8億円、経常96%増4.9億円、純益7.5倍の4億円、一株純益32円の予定です。まず経営成績に関する説明を読むと・・・・米中貿易戦争など不確実性を高めるリスクが存在と前置きし、その中にあっても半導体需要は中国を中心に旺盛と解説。そのような環境下で同社は、スマホ向け半導体設備投資判断の遅延の影響はあるものの、ウェハーレベルパッケージ用コンプレッションモールド装置は、スパコンサーバー用CPUやメモリー向けに引き合い受注が活発化としているとコメント。車載向け半導体装置はセンサーやインバータ等の増産の動きから受注は引き続き好調とコメント。ただ、装置用部品の一部部材が前期から引き続き調達期間長期化の解消ができずに納期の影響が発生して売上減とのこと。前期も部材の調達を解消できずに期末を終えてしまいましたが、まだ第1四半期でもその解消がなされていないことになります。ただぼちぼちのはずなのですが・・・・。部材の調達長期化を懸念しているのは同社に限らず東芝をはじめ多くの企業にみられます。2月に東芝社長が日経のインタビューで、リニアガイドやボールねじなどの重要部品が納期になるのがなんと1年にもなると調達難深刻化を述べておられました。大企業の東芝でさえ1年かかるとのこと。工作機械工業会のコメントでも約1年かかるとのこと。同社も部材調達難になってから1年を経過し始めるのでぼちぼち解消に向かってもおかしくないと思います。セグメント状況は・・・・①電子部品組立装置→車載向け装置は車載用センサーやインバータなど車載用半導体需要拡大で受注は国内外ともに順調とコメント。ウェハレベルパッケージ用コンプレッションモールド装置は中国からの受注が動き出したとコメントし、従来の高機能向けスマホのパッケージ用から、スーパーコンピューター及びサーバー向け、メモリー向けに用途拡大し始めて前年と比べて受注が増加したとコメントしています。またこれは利益率の更に高い高付加価値製品の受注が始まったことを意味していると思います。しかしながら重要な製品の部材調達がなかなか順調に行かないために、受注があっても納品までに時間がかかり、売上29%減の10億円、セグメント益1.9億円赤字(前期は0.9億円赤字)。悩ましいところです。②電子部品→車載向け好調で、また不採算のタイ工場を閉鎖して収益が改善して、売上1%減2億円でセグメント赤字は0.06億円(前期は0.1億円赤字)。③感想→すぐに強気買いできるほど数字が良くないものの、将来の業績サプライズは十分に期待できるセグメント内容と判断します。ゆえに目先的には合格点を付与できないものの、下期からの業績回復を期待できる点で将来的に文句なしの合格点を付与可能と考えます。更に期待しているのはその業績回復した時の数字です。同社の製品はⅤテクノロジーやニューフレアテクノロジーなどと同じで、1台当たりの製品販売単価が相当に大きいはずです。つまり売上に対しての営業利益率がニューフレア(6256)やⅤテク(7717)のように高いはずです。その証拠に、業績回復を一旦果たした際の29年3月期(前々期)の電子部品組立装置のセグメント業績は売上94億円でセグメント益11.4億円でした。実にセグメント利益率12%ということです。今期あたり私はこれ以上のセグメント利益率や営業利益率をはじき出すと期待しています。その時は下記の日本電子材料以上のサプライズ決算を目にすることになると考えています。そして、最終的、同社が前期に下方修正する前の通期予想数字である売上140億円、営業益9.1億円、経常9.2億円、純益7.5億円、一株純益60円を達成する可能性が浮上すると予想し期待しています。もしそうなると株価は当然サプライズです。1000円回復に向けて。その中期的目標を念頭にして、深押しの場面は一旦強気買いする方針とします。明日の動きを見て下値は再度提示します。7/19(インスペック同様に半導体関連装置受注好調の可能性・第1四半期は赤字スタートが恒例ながら今期は様変わりの可能性も・高単価好採算の大型製品受注で業績急拡大も)6/14(資料同社の戦略/基本戦略&数値目標&生産性等の向上&強み強化&受注残について)6/5(第2弾資料/アピックヤマダの戦略を紹介)5/31(今期計画と中期経営計画/業績計画&今期上方修正する可能性も)目標株価Ⅰ【短期目標①480円(レシオ15倍・25週線)②530~550円(レシオ17倍・週足完全陽転)③600~620円(レシオ20倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①620~640円(レシオ20倍)】は一応会社の想定通りと判断して、このまま据え置きとします。引き続き業績回復を確認して強気に再設定する方針とします。SP。