6622 ダイヘン(東1) 615円 -94円
大幅安で年初来安値を更新しています。同社の場合もなにもS安寸前まで売りたたく必要もないように思います。が、しかし、同社の昨日の第1四半期は少し注意が必要な点があったことは事実です。ただそれは市場が警戒している半導体などの外需部門ではなく、国内での変圧器やパワコンなどの電力部門の方です。第1四半期は売上7%増339億円、営業益13%減15.2億円、経常11%増17.2億円、純益8%減11.4億円、一株純益9円。減益の着地となりました。セグメント状況を見ると減益の理由がよくわかります。市場が心配している①半導体関連機器は・・・・3次元メモリやDRAM向けの設備投資が堅調で売上33%増111億円、営業益4.9億円増の17.5億円と絶好調。ただし半導体関連投資は米中の貿易戦争の影響で一時的な踊り場となり受注高は27%減の75億円。受注高受注残の減少には警戒は必要でしょうが、その警戒も中間選挙(11月)まで3か月ちょいのこと。11月以降には回復し始めるでしょう。②溶接メカトロは・・・・も米中の貿易戦争の影響を受けてはいるものの意外に底堅い動き。東南アジアでの自動車関連投資が下支えしています。受注高は1%増の107億円、売上2%増95億円、営業益0.8億円減の5.8億円。米中の貿易戦争の影響を今のところ最小限に抑え込んでいると思います。そして問題はこれ③電力機器・・・・受注高は1%増166億円、売上は太陽光発電関連の投資縮小の動きから3%減の132億円。営業益は耐震工事や減価償却費用の増加のために5.7億円減の1.7億円と大幅減。減益の主な理由は国内のコスト増に伴う電力事業の減益にあるということです。ただ一連の猛暑を幸いにして太陽光発電などの再生可能エネルギーの投資が復調する可能性もあります。その点を考えると半導体や溶接メカトロと同じで、ず~と低下を続けるようなこともないはずです。また下方修正したわけでもありません。第2四半期予想は売上6%増720億円、営業益2%増48億円、経常0%増50億円、純益7%減33億円、一株純益26円(10月に5株併合ですからそれに直すと131円)。第2四半期はひょっとしたら未達となってわずかに下方での着地となるかもしれません。しかし、下期には回復して結局のところは会社の想定通りの通期予想売上5%増1570億円、営業益4%増105億円、経常2%増105億円、純益2%増70億円、一株純益278円で着地できると予想します。一株純資産は650円(自己株除外)。別に下方修正したわけでもないから600円前後で下値を確認し値固めした後には水準訂正すると予想。ただし同社の場合は第2四半期が未達の懸念があるから水準訂正しても800円前後(25週線768円回復)までで800円前後で持ち合いになって第2四半期発表を待つのではと予想します。600円前後を一旦強気買いとします。真の強気買いは(800円前後までのまずは水準訂正と割り切ってを条件として)25日線670円前後を回復してから行う予定とします(来週以降のチャートなどを確認して再考はします)。6/15(買い推奨開始・前期文句なし・地味でも上々の今期予想・概況・セグメント状況ろ受注残・目標設定・みずほ証券目標株価1000円)。目標株価Ⅰ【短期目標①840~850円(レシオ15倍)②940~950円(レシオ17倍・50週線回復)③1050円(レシオ18倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1050~1100円(レシオ20倍・1月年初来高値1130円・17年高値1174円)】は深押ししたので修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①720~730円(レシオ13倍)②785円(レシオ14倍)③850円(レシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①850~870円(レシオ15倍強)②950~970円(レシオ17倍)】とします。第2四半期確認して再設定します。SP。