4319 TAC(東1) 323円 -6円

4319 TAC(東1) 323円 -6円

期待した第1四半期ですが空振りに終わりました。第1四半期は売上2%減56億円、営業益21%減5.6億円、経常18%減5.6億円、純益16%減3.8億円、一株純益20円で着地。この減益着地で第2四半期予想の売上112億円、営業益9%減11.4億円、経常13%増11.2億円、純益5%増7億円、一株純益37円の達成が可能なのか不安になりましたが、受講者数などを見て見ると、第2四半期もこの第1四半期とほぼ同じ数字を稼ぐことができそうゆえに、第2四半期の営業益は10~11億円か11億円前後で着地できる模様。ゆえに修正もしていません。同社の場合は特殊な決算処理で、現金売上以外に契約金の均等割りによる前受金の売上が加わります。ですから第1四半期が低調かつ減益だから、通期がダメというわけでもありません。例を挙げると28年3月期の第1四半期は営業益8億円ながら通期営業益は6億円。29年3月期第1四半期は営業益7.5億円と前期比減益スタートながら通期純益は7.1億円と増益で終了。更に30年3月期(前期)第1四半期はまた減益着地の7.1億円ながら前期末の営業益は8.3億円と増益で着地。ゆえに今期も減益スタートでも通期は会社の予想通り営業益9億円で着地してくれるはずです。ただ、私はこの第1四半期が前期までと違い前期比並以上で着地してくれれば、今期通期大幅上方修正期待が浮上できるのではと内心期待していました。その可能性は残念ながら浮上には失敗。しかし会社の想定通りで着地と判断して良いはずです。ちなみにその前受金の元となる受講者数は、前第1四半期では個人受講者数51404名(前期比2.0%増)で法人受講者数27583名(前期比3.2%増)で合計78987名(2.4%増)。今期の個人受講者数は51015名(前期比0.8%減)、法人受講者数は28918名(4.8%増)で合計79933名で前期比1.2%増。前受金は56.7億円。受講者数が順調に拡大しているということは、会社の想定通りに増収増益で進捗中と判断して良いということになります。とは言え、上方修正発表しても下げで反応するような稚拙に思う市場ゆえに、週明けは下げで反応して来るかもしれません。押すようなら下値を5月安値292円に対しての2番底と判断して310~300円で一旦強気買いとします。押さないようなら、盆休み明けから再び静かに買い場探し再開する方針で。上での強気買いは週足の最後の抵抗線である335円以上で引けて行う方針とします。ゆえに310~300円と335円以上で強気買いする方針でいてください。7/25(第1四半期を予想)7/23(外国人就労政府支援で外国人向け教育事業に本格参入する可能性)7/18(受講者契約で季節性はあるものの前期並み第1四半期着地を予想・スタートダッシュの可能性も3割予想)7/11(法人向け研修事業が順調な拡大・目標修正)7/2(2017年度TAC受講者数21.9万人・法人研修プラン拡充中)6/19(リンク&モチレシオも同じリカレント教育関連)6/11(決算資料第二弾/受講者数推移&前受金推移&個人教育事業&法人研修事業&出版事業&人材事業&中期的取り組み&今期予想・目標修正)6/7(買い推奨開始・資格の学校の同社の事業領域・リカレント教育関連株・前期も今期予想も地味ながら文句なし・概況・セグメント状況・目標設定)。目標株価Ⅰ【短期目標①345~350円(最後の抵抗線)②390~400円(レシオ13倍・17年高値416円)③440~450円(レシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①450円(レシオ15倍)②480~500円(レシオ16倍強・14年高値499円)】は上方修正期待の浮上には失敗したのでこのまま据え置きとします。SP。