7812 クレステック(JQ) 1315円 +161円
買い推奨開始。同社は製品取扱説明書の制作翻訳印刷などを行う会社です。特徴はその幅広い言語対応能力。約90言語に対応する体制です。グローバル化する日本企業の小さな下支え役とも言えましょう。昨日、前6月通期を上方修正したために、閑散のド底値から一気に本日急騰。高値は1370円まで上昇。ただしグローバル社と同じです。いかに前期を上方修正しても大事なのは今期の予想。強気買いあるいは本格買いは8月発表の6月通期を確認してから行う予定でいてください。ゆえに打診買いだけ。もし換金売りで200日線1260円と75日線1211円とのレンジの1250円前後に押せば心もち強気買いとしておきます。昨日発表の上方修正は、売上165→172億円(前期148億円)、営業益7.5→9.1億円(前期6.9億円)、経常6.6→8.4億円(前期7.1億円)、純益3.2→3.9億円(前期3.6億円)、一株純益107円→128円。修正の理由を読むと、東南アジア地域において、フィリピンの情報機器関連の受注拡大の恩恵と、完全子会社化した大野印刷の経営改善への取り組みが功を奏して上方修正と。配当も34円→39円に増配。ちなみに第3四半期を紹介しておくと、売上15%増127億円、営業益14%増6.1億円、経常5%増5.8億円、純益14%減2.7億円、一株純益88円でした。詳細は通期発表の時に行うものの、とてもバランスの良いグローバル企業。第3四半期で最大のセグメント益を稼ぎだしているのは東南アジア地域で2.8億円(売上50億円)、次が日本で1.5億円(売上37億円)、欧米が1億円(売上9億円)、中国が0.7億円(売上29億円)と続きます。このグローバルな収益構造は強みでもあるはずです。ただ、同社は鈴木やエノモト、Tスマートなど中堅企業と同じく絵に描いたような堅実経営です。収益構造も堅実で財務バランスも堅実で、ついでに決算予想も保守的な予想で堅実。ゆえに、通期予想は地味な数字を発表するかもしれませんから、その点からも強気買いは決算発表を確認してから行う予定でいてください。通期発表の際に再設定するものの一応、目標株価Ⅰ【短期目標①1500~1530円(レシオ12倍)②1600~1650円(レシオ13倍)③1800円(レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1800~1900円(レシオ14~15倍・17年高値1888円)】としておきます。SP。